小説『カオススクールG×B』
作者:零崎哀識()

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皆さんのおかげで月刊ランキング5位になれました。
最近、短かったので長めです。
白音の問題は解決してしまったので、オリジナル考えるのが難しいです。
コメントください。

ー温泉ー

アザ「相変わらず無茶苦茶してんな」

アザゼルに先程の会合の話をした。

零誠「いやぁ、そんなに誉めても何も出ませんよ」

アザ「誉めてないからな。まぁ、あの黒邪龍の小僧の件はなんとかしてやるよ」

零誠「アザゼル教諭ならどうなるのか気になるという理由で引き受けると思ってましたよ」

アザ「その通りだが、その期待の仕方はどうよ?」

零誠「じゃあ、アザゼル先生のような素晴らしい先生ならば生徒の為に貴重なセイクリッド・ギアを出し惜しみせずに提供してくれると思ってましたよ」

アザ「気持ち悪いから止めろ」

零誠「酷いな。全くもう」

アザ「仕方ないだろう。お前が俺にそんな敬意を見せるなんて想像出来ないんだから」

零誠「さっきのがそれです」

アザ「おえー。思い出したら吐き気がしてきた」

零誠「おいおい、吐くなら外に行けよ。お湯に出したら取り返しがつかないんですから。だいたい飲み過ぎなんだよ」

現在地温泉。

俺とアザゼルで晩酌中。

木場は普通に浸かっている。

ギャスパーはまだ入って来ない。

ギャス「ちょっと遅れちゃいました」

おっと、どうやら丁度来たみたいだな。

零誠「何故にお前は胸までタオルで隠しとんじゃ!」

ギャス「だって恥ずかしいですし」

イラッ

なんか軽くイラッて来たよ。

ガシッ

ヒュー

ジャパンッ!

ギャス「イャァァァァァ!熱い!熱い!熱い!」

掴んで湯船に投げ入れてやった。

木場「お酒が入ってるから少しテンションが違うみたいだね」

零誠「おーれは酔ってなんかねーよ!」

木場「説得力が皆無だね」

零誠「まぁ、酔うのも酒の楽しみの一つだからな」

そう言ってもう一杯口にする。

アザ「で、レーセーの本命は誰なんだ?」

零誠「ぶっ!?」

木場「それは僕も気になるな」

ギャス「僕もです」

零誠「何言ってんだお前ら!俺に特定の好きな奴なんていねえよ」

アザ「特定の?」

木場「つまり複数好きな女性がいると言いたいんだね」

ギャス「やっぱりレーセーさんは凄いですね!」

零誠「どうしてそういう風にかな!」

アザ「無機になったぞ」

木場「つまり図星ってことだね」

ギャス「やっぱり目指すのはハーレムですか?」

零誠「もー、こいつら嫌いだ!」

アザ「男は嫌いだとよ」

木場「男に厳しく女に優しく」

ギャス「流石は天然ジゴロですね」

零誠「いい加減にしろよ!てめえ等!だいたい俺がもてる訳ねえだろうが!」

武器を投影して立ち上がる。

3人『ジーーー』

零誠「な、なんだよ?その目は」

アザ「おいおい、あんなこと言ってるぜ」

木場「レーセーくんって、カリスマスキルEXですけど唐変木スキルEXですからね」

ギャス「皆さんが可哀想です」

零誠「訳分からねえこと言ってんだよ?」

アザ「レーセー。教えてやるから良く聞け」

零誠「あ、ああ」

アザ「男は混浴だ」

零誠「は?」

アザゼルはレーセーを掴んで女湯に投げ込もうとする。

零誠「木場!ギャスパー!この馬鹿堕天使を止めてくれ!」

木場「人間界のグレモリー家の別荘で何をしたか忘れたのかい?」

ギャス「さっき湯船に投げ入れたじゃないですか」

木場とギャスパーは助けるどころかアザゼルに率先して協力していく。

3人『そーれ!』

ヒュー

零誠「てめえ等!地獄に落ちやがれ!」

3人『ここがその地獄だ(よ)(ですよ)』

ドボン!

女湯到着

女性陣は何故か男湯と隔てる柵に耳をつけていた。

そんなことより、

零誠「キャァァァァァ!?」

女子陣『男女逆じゃない!?』

零誠「直ぐに出る」

脱衣場に向かおうとすると

ズバン!

今、何が起きたことを率直に説明すると脱衣場への道が消滅した。

零誠「てっ?ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

リアス「せっかくの温泉なんだしゆっくりしていきなさい」

零誠「その対応は男が女湯に入ってきた時の反応ではない!」

イリナ「ま、まぁ、レーセーくんとはお風呂入ったことがあるし」

零誠「それはガキの頃の話じゃねえか!」

朱乃「あらあら、湯船に浸からないと風邪を引いてしまいますよ」

零誠「あれ?分かんなくなってきた。俺がおかしいのか?」

ゼノ「お互い裸だから丁度いい。早速子作りの練習を」

零誠「よし!やっぱり俺はおかしくない!」

そして、一つ気付いた。

このままここにいたら俺の身が危ない。

零誠「それじゃ、やっぱり俺は出まs『ガシッ』そうガシッって白音、何故に腕を掴む?」

白音「逃がしませんよ」

ルークの力をこんな所で無駄使いすんなよ。

夕麻「ささ、主様。一杯どうぞ」

夕麻が酒を酌してくる。

零誠「その心は?」

夕麻「酔った勢いであんな事やこんな事をしてくれたらなぁって」

零誠「やっぱりいいわ」

酒を夕麻に返す。つーか、この酒アルコール度数高い奴だぞ。

アー「れーしぇーしゃんがいっぱい」

アーシアが顔を真っ赤にさせて呂律が回らなくなってる。

零誠「おい、アーシアに酒を飲ませた馬鹿は誰だ?」

黒歌「ギクッ」

零誠「よし。分かった。黒歌だな」

黒歌「私が飲んでたらアーシアが欲しいって言ったからあげただけにゃ!」

零誠「はぁ、やるなよ。こういう状況になると率先して来るお前が来ないと思ったら、そういう理由か」

黒歌「にゃ、にゃははは。その通りにゃ」

黒歌は少し元気無く言った。

黒歌「一緒に飲まないかにゃ?」

零誠「お前も夕麻みたいに酔わせて何かするつもりか?」

黒歌「え?ああ、うん。そうかばれたかにゃ」

零誠「俺はいい加減出るわ」

体を強化して、女子を振り切った。

黒歌(はー。なんか全然上手く行かないにゃ)

ーーーーーーーーーーーー

新人悪魔会合中

黒歌サイド

黒歌「暇だにゃー」

せっかく魔界に来たんだからレーセーと一緒に出かけようと思っていたのに、レーセーはこっちに来てから勉強、試験、お偉いさんとの顔合わせ。

黒歌「高校一年男子の夏休みがこんなんでいいのかにゃ!このままじゃレーセーは灰色の青春を送る事になるにゃ!………ふぅ」

まぁ、叫んではみたけど誰が聞いてるわけでもないし、暇のひも潰せないにゃ。

黒歌「猫は気ままに散歩にでも出かけるにゃ」

ーーーーーーーーーーーー

商店街

黒歌「女の子らしくショッピングに洒落込むにゃ」

でも、特に欲しい物が無いにゃ。

普通だったら服とかを見るんだろうけど基本的に和服しか着ないんだけど、魔界じゃ和服って売ってる店って少ないからにゃ。

食べ物はお屋敷で出てくる物の方が美味しいから買おうと思えないんだにゃ。

黒歌「うーん………そうにゃ!レーセーにプレゼントを買うにゃ!」

我ながらグッドアイデアにゃ!そうと決まればレーセーの好きな物を……………レーセーの好きな物って何にゃ?

服?いや、いつもYシャツにジーンズというおしゃれを考えない楽な格好にゃ。

食べ物………はダメにゃ。レーセーが作った物の方が美味しいにゃ。

黒歌「レーセーって趣味が少ないくせして、スペックが高いから生半可の物を渡せないにゃ!」

???「クスクス。お嬢さん。先程から大きな声を出してどうかしました?」

大きな声を出した黒歌が青年悪魔が後ろから声をかけてきた。

黒歌「あっ!ごめんなさいにゃ」

青年「いえいえ、大丈夫ですよ。それで何かお悩みですか?」

黒歌「プレゼントを送ろうと思ったんだけど何を送るか悩んでたにゃ」

青年「なるほど。という事は送る相手は男性ですね?」

黒歌「なんで分かったにゃ!?」

青年「クスクス。同姓へのプレゼントならあまり悩まなくて済むのですが、異性へのプレゼントは難しい物なんですよね。私も似た経験がありますから。もしかしてお相手は彼氏さんですか?」

黒歌「か、彼氏!?ち、違うにゃ!ただの友達にゃ!」

青年「おや、違いましたか。ですが、その様子だとその方に好意を持っているようですね」

黒歌「分かるかにゃ?」

青年「ええ。もしよろしければプレゼントを選ぶのをお手伝いしましょうか?こういう場合、同姓の意見が役に立つかもしれませんし」

黒歌「いいのかにゃ?」

青年「はい。その方は趣味が少ない上に生半可な物を渡せないんですよね?」

黒歌「なんで分かったにゃ!?」

青年「先程大きな声でおっしゃってたので」

黒歌は恥ずかしくなって顔が赤くなった。

青年「その方は成人してますか?」

黒歌「違うけどなんでかにゃ?」

青年「そうですか。もし成人だとしたらいい名酒を紹介しようと思ったのですが」

黒歌「それだにゃ!」

青年「それだって、未成年にお酒は問題ありません?」

黒歌「大丈夫にゃ。1週間に1回は一杯やってたからにゃ」

青年「そ、そうですか。ならいい酒を置いている店に案内しますよ」

ーーーーーーーーーーーー

店員「ありがとうございました。またのご来店を」

青年「凄いですね。あの店で一番高い物を買うなんて」

黒歌「結構稼いでるからにゃ。手伝ってくれたお礼にあなたにも何かプレゼントしたいにゃ」

青年「いえ、悪いですし」

黒歌「いいにゃ。いいにゃ。何か欲しい物を言ってみるにゃ」

青年「そうですね。欲しい物ですか。………猫又の眷属が欲しいですね」

黒歌「にゃ!?」

青年の顔が変わり、髪が伸び、細めていた目が開く。

黒歌「………アミ!?」

アミ「アミ様ですよ。黒歌」

黒歌は直ぐにアミと距離を取る。

アミ「元とはいえ主人である私に失礼ですね。あれだけ丁寧に躾けてあげたのに。昔と随分変わりましたね。昔のあなたなら妹以外には警戒してあの程度の変身は気を用心深く調べて気付いてたでしょう」

ビクッ!

アミの眷属であった時の記憶がよぎり、体が震える。

黒歌「何をしに来たにゃ?」

アミ「飼い猫に引っ掻かれましてね。なので新しい猫を探してるのです」

黒歌「あんたの元になんか戻らないにゃ!」

アミ「新しい猫と言ったでしょう?」

黒歌「まさか白音を!?絶対にやらせないにゃ!」

アミ「おや、ご不満ですか?喜んでもらえると思ったのですが」

黒歌「そんな事がある訳無いにゃ!」

アミ「本当にそうですか?ライバルが1人減るんですよ」
黒歌「そ、その程度のことで白音の事を」

アミ「あの可愛い白猫は手強いですよ。少し調べさせて貰いましたが、あなたと他の部員さんでは赤龍帝の態度が違うと思いません?」

黒歌「そ、そんなはずは………」

アミ「他の部員さんには気遣いが出来てるのにあなたには少々冷たいと思いませんか?そうそう、他の先輩方には丁寧な話し方なのにあなたには呼び捨てでタメ口でしたね」

黒歌「!?」

アミが黒歌の横を通り過ぎる。

アミ「まぁ、言ってくれればあなたの恋のお手伝いしますよ」

すれ違う時にそんな言葉を残したので慌てて振り向いたが、アミの姿は無かった。

黒歌「………私はみんなを裏切ったりしないにゃ」

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