小説『飛ばない寄生虫』
作者:厨房娘()

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いっておくが、私はシンデレラでも白雪姫でもない。

こんなとんでもないやつに何を言われようと知ったこっちゃないし、傷つくなんてことは全くない。

蚊に近くを飛び回られているよりはいくらかはましである。




私より、寄生虫の方が精神的にはやばい域に到達しているのではなかろうか。

好きな人に傷付けられること以上に私には辛いことがない。

いつまで持つのかは知らない。

しかし、本人には全く諦める気配がない。

貢げば貢ぐほど、自分を危険地帯に追いやるというのに。

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