小説『つぶやき』
作者:あさひ()

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人の目に見える自分が進む道は

たった1本。

それは日常生活。

時々、岐路や壁にぶち当たる。

行き止まりがあったとしても、別の方向へ道は必ず続いている。


他人の道は誰にも見えない。

もしこの世に神が存在し、人々の進む道を神の視点で見るならば、

それらはまるでもぐらの巣穴のように入り組んでいることだろう。


好きなえさを目指して、自然の流れで様々なもぐらが集まって、

いろいろな場所で数々の集団を作る。


嘘をついても無駄なんだ。

進んだ経路は全く違うとしても、

あなたの行く場所に同じ目的を持ってる人が集まってくるから。

争いごとは時が経つごとにその激しさを増していく。



孤独でも義に生きた人には、

多かれ少なかれ、心の平安がきっと与えられる。

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