月の灯りの下で君は独り
寄生する森に蝕まれていく
君の蒼い瞳に映った月は
逃げ場を失い滴り落ちてゆく
混沌の欲望が
俺を狂わせていく
瘴気が渦巻く森の中
俺は内臓朽ち果て血液を吸われ
壊れゆく瞬間(とき)の硝子(ガラス)を集めて
君の屍を探し続ける
無意識の深海に俺は堕とされていく
月の灯りの下の森は深く
腐食した闇に飲み込まれていく
血の様に赤い瞳の中に全て
悪夢のように引きずり込まれる