小説『遮蔽』
作者:たまちゃん(たまちゃんの日常サタン事)

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たま男「アンソニー!」




アンソニー「久しいな…兄者!」





因縁の再会であった!











アンソニー「あの後…俺は、地獄を見た…まさに死の淵をさま…」

たま男「どりゃあああああ!」





バキッ!





アンソニー「にゃあああああ。。。」






カミア「アンソニーーーーー!」


イタチ「喋ってる途中なのに…殴り殺した。。。」


ヒサシ「酷い。。。」






たま男「うわああああああ!俺が殺ったんだ、俺が…俺が〜〜〜〜〜!」




全員『知ってるよ!』






たま男「アンソニーは、俺の心の友だった〜〜〜〜〜!」




全員『嘘つけっ!』






ナオヤ「お前らいい加減にしろっ!」



全員『ナオヤ!』






たま男「お前…誘拐されたはずじゃ…?」




ナオヤ「ああ…恐ろしい奴だ…鬼だ…夜叉だ!

昼食のため、30分だけ…抜け出してきたが、

たとえお前らが、束になっても敵わない相手だ!

信じられないかもしれないが…アンソニーという猫だ!

…って、死んでる〜〜〜〜〜?」











たま男「じゃ、帰ろうぜ♪」




ナオヤ「帰ってもいいの?」




カミア「お帰りなさい。。。」




イタチ「おかえり♪」




ヒサシ「おめでとう!」




たま男「おめでとさん!」




ナオヤ「みんな…ありがとう♪」






世界中のチルドレンに…

ありがとう♪






そこは…直也の心の中だった!




深く暗い…無意識という名の…深海




欲望のカオス。。。





愛子「花火は嫌い…

消えた後の虚しさが、胸に痛いから…

失う事の寂しさに、慣れていないから…」




直也「本当に美しいものを、知っているか?」

薄命だからこそ…

死が訪れるからこそ…

そこに生きる価値がある!

刹那的な快楽の追求こそが…

真の美徳なのだ!」




愛子「何も残らないとしても?

やり残した事や…

伝えきれてない事はないの…

未練は…無いの?」




直也「形は無くとも…

残るものはある!

この想いこそが…

生きてきた証し!」




愛子「やがては薄れて、

消え去ってゆく…

そして誰の記憶からも、

完全に消去されるわ…」




直也「…それこそが、

究極の

『美』

無への回帰…」




愛子「解からない…」




直也「それで良いんだ!答えは無い!」







〜終劇〜

-20-
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