小説『コンパクトな宇宙 オルガノラウンジ』
作者:ごまきーぼー()

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ぼくたちは ほしたちをみながら語らいあった。



こんなに話したのはいつぶりだっただろうか と考えた。




「君は話すのが上手だね。だからきっと僕はこんなに話しているんだな」 



僕がそう言うと、彼は鏡が光を返すように、しごくあたりまえのようにこういった。





「心はね、ナップサックみたいなものなんだよ。



中に物を入れる、その為だけのものなんだ。



元々君の心には沢山の言葉が眠っていたんだろう。



それが、たまたま今出てきたってだけさ。」








「そうなのか」




僕はそういった。




「だとしたら、それは奇跡だ」 




僕はそう言った。

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