小説『僕の観察日記』
作者:NY()

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ーー第9章 風呂嫌いは駄目です

 晩ご飯を食べ終わった僕達は二人で片づけをしていた
彰「葉月、風呂はいるか?」
 テーブルを拭きながら聞いた
葉月「・・・。」
 皿を運びながら黙る葉月
彰「まだ怖いのか?お風呂?」
葉月「怖くなどない・・・むしろ気持ち良い」
彰「じゃあ何で?」
葉月「わ、わしは女でお主は男だからじゃ!」
彰「既に全裸見てんだけど・・・」
葉月「風呂ぐらい一人で入れる!」
 葉月は風呂に向かって走っていった
彰「・・・まあいいか・・・。」

・・・1時間後・・・

彰「・・・遅い・・・」
 もしかしてのぼせて・・・
彰「・・・!葉月!」
 僕は無我夢中に走ったたったたかが数メートルの風呂に向かって
彰「葉月!・・・っていない?」
 どこにもいない・・・
葉月「・・・呼んだか?」
 後ろから葉月の声がした
彰「葉月!心配したんだぞ!のぼせているかなって思って・・・」
葉月「わしはまだ風呂に入ってないぞ・・・?」
 はぁ・・・?
葉月「・・・最初はそこの窓から逃げて
自分の部屋に行ったが後からちと不安になってな
・・・風呂にあがったときのためにこれを作っていたんじゃ」
彰「これって・・・」

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