小説『じぃちゃんが死んじゃった。』
作者:くろ()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

やっぱり鼻の奥がツンとして、枯れたはずの涙の雫が零れる。


泣いても、泣いても、じぃちゃんは帰ってこない。


ねえじぃちゃん。


私の事、大好きって言ってくれたよね?


私も、ずっとずっと大好き。


だけど、もう、ほんとに、


ばいばいなんだね。


…ちゃんと言うね。

じぃちゃんはうじうじするの、嫌いだもんね。



じぃちゃん。

ばいばい。

ありがとう。

-9-
Copyright ©くろ All Rights Reserved 
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える