小説『IS インフィニット・ストラトス 〜銀の姫と白き騎士〜』
作者:黒翼()

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プロローグ



それはずっと昔のことでした。

「一緒に遊ぼうよ!」

「え?」

昔の私の髪の色は、今と違ってブラウンだった。
しかし、あるときを境に、魔術師としての才能が目覚めた時から、髪の色が変色し、銀髪になってしまった。
その所為か、一緒に遊んでいた子達が奇妙がって私から離れていった。
だから、私は一人でいた。
そんな私に声を掛けてくれてのが彼だった。

「君も一緒に遊ぼうよ!」

「え、でも……」

「遊ぼう、ね?」

そんな私に明るい笑顔で話しかけてくれた。
私は嬉しかった。

「う、うん!」

一人だった私に、寂しかった私に声を掛けてくれた彼が好きになった。

でも、私の両親は、あまりにも過保護だった。
幼稚園でこれだ、小学校ではもっと酷いかもしれない。
そういう考えを持ってしまったいたが故に、私と海外に移住することになった。
実家のあるドイツに行くことになってしまったのだ。

「一君……」

「ウリアちゃん、また会おうね!」

「う、うん、また……。 私のこと、忘れないでね……?」

「もちろん! 絶対に忘れない!」

「またね、一君。 お姉さんにも言っておいてね」

「うん!」

これが、私と彼との別れだった。
























『世界で唯一のIS操縦者・織斑一夏』

実家の城(誤字在らず)でテレビを見ていて、私『ウリアスフィール・フォン・アインツベルン』は呆然としていた。
御爺様の命令でIS学園に行くことが決まっていた私は、これを見て運命を感じた。
彼こそ、私の初恋の相手なのです。
彼の姉は一年ほどドイツ軍に来ていたため、再開したときは驚かれました。
彼女は私の立場に驚きました。
私は、ドイツのみならず、様々な国に大きなの権力を持つアインツベルン家の次期当主で、アインツベルンの企業の企業代表操縦者になっていました。
努力の賜物です。
元々、アインツベルンは貴族でした。
それ以外に、魔術が使えるという異常な家系でした。
今やアインツベルンのみとなった魔術師の家系の次期当主が、私になります。

「一君、覚えているかな……」

<彼がウリアスフィールの言っていた人ですか>

「うん。 私の恩人で、私の初恋の相手。 今もそれは続いているんだけどね」

<写真で見る感じはいい男だな>

「幼稚園のころは凄く優しくて、明るい人だったよ」

<それは今でも変わらぬといいがな>

「きっと一君は今でもいい人だよ」

<そうであると願いましょう>

「うん。 早く会いたいな……」

私は、早くIS学園に入学したい、早く『一君』に会いたい、そういった欲求が生まれてきた。





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