小説『中学生女子のから騒ぎ』
作者:あさひ()

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ここは花の女子校、桃花学園。お嬢様学校と有名で、その名の通り、おしとやかな女の子が集まっている。男子がいないため、女の子たちは勝手気ままに学校生活を送っている。

とあるお昼ご飯の時間。


「すねちゃま〜〜!!」
(すねちゃま?あぁ、あの魔法学校のベストセラーのスネイプ先生のことか。あの悪もんなんだか良いもんなんだか分からないキャラクターをなぜにそこまで・・・。)

この叫んでいる少女はがたいのしっかりした少し西洋人のように白い肌を持つ娘。私は、彼女の趣味がまったく分からない。彼女はそのスネイプとやらをこよなく愛しており、あのグリフィンドールではなく、スリザリンのマフラーを購入し、常に首にしっかりと巻きつけている始末。話の98%はいつもそれである。


そして、他には自分を「メイテル」と名乗る少女とその少女にサブローと勝手にキャラ設定されている少女がいる。サブローに設定されている少女とは実は同じ名前で、椿という。その娘は「私は椿ちゃんで、岡田さんは椿さんね。」と勝手に私のあだ名を設定している。私と弁当の内容を交換するのが大好き。
「メイテル」と名乗る少女は本当に「銀河鉄道999」のメイテルに似てるけれど、
お昼御飯中に「サブロー!」を連発するのはよしてほしい。確かに若干サブローに似ている気はしないでもないのだが・・・。サブローに似ている割には、椿ちゃん結構かわいいしさぁ・・・。彼女はグリフィンドール派。以上の3人は美術部の方たち。


そしてもう1人、不思議ちゃんが1人いる。安藤あかねというのだが、あだ名は「あーちゃん」。演劇部に所属しているのだが、普段はおとなしく女の子らしいのに、演劇ではシュールな男役をよく演じている。
そのあだ名を初めて聞いたときは、
「もっと他にないのか・・?」
と思ったが、本人が喜んで反応しているから私も気にならなくなった。彼女もあの「ハリーポッター」が大好き。いじられキャラ。

私?私はマスコット的存在。

今日のお昼時間も他愛ないです。

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