小説『中学生女子のから騒ぎ』
作者:あさひ()

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おまけ編

そんな私は昼ごはん後の授業でぐっすり居眠り。


5時間目はまさに魔の時間帯である。目の小さい私は下を向いて寝ていると、ノートや教科書を眺めているように見えるのか教師は気が付いていない。



夢の中の私は、なんと西洋(?)の社交界会場にいた。

私はドレスを着ていない。しかもど地味なうちの学校な制服を着ている。上から下まで真っ黒け。スカートの丈はひざ下。

私は何しに来とんじゃ!?


それはともかく辺りを見渡してみると、艶やかなドレスを着て、綺麗にお化粧をした淑女とタキシードの紳士が話をしたりダンスを踊ったりしている。天井にはまばゆいばかりの大きな大きなシャンデリア。美しい音色の音楽が響き渡っている。

ダンス広場の脇に並ぶ丸い机には美味しそうなごちそうが並んでいる。立食の形態を取っているらしい。私は一目散にデザートに向かっていった。


私がもぐもぐケーキからアイス、クッキーなどを試食して回っていると、なにやら口論が聴こえてきた。

「嫌がってるじゃないか。」
「お前こそこの女を狙ってのことだろ。」
「私は野蛮な男が気に食わないだけだ。」

(あれまぁ、こういう場所で争ってるということは・・・・。)
ふとそちらの方に目をやると、

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