小説『中学生女子のから騒ぎ』
作者:あさひ()

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以下 駄文



小学生のころ、織田信長が好き っていっている女の子がいました。

その子は、塾でものすごく、ありえないくらいに成績優秀で、

おませさんでした。



「ねぇ、秋ちゃんは将来なにになりたいの?」

「え?私は専業主婦。」

「そんなに頭いいのに?」

「東大いって結婚するの。」

「・・・へぇ。」

東大いったからっていい旦那さんが見つかるとは思えないけどなぁ。

「そっちは?」

「私は漫画家。」

相手が引いていくのを感じた。

私はその頃ノバウサギみたいな主人公が出てくるギャグ漫画つくりにはまっていた。

結婚? 結婚なんてつまんないじゃん。


そういえば、織田信長が現世に暮らしてたらどうなるんだろう。

ちゃんとした教育を受けて、良識を備えていたら、

人を切って上に立つのでなく

人を切って人を救うのだろうか・・・。

あぁ、つまりあれかな。


漫画家志望の私は、

好奇心が強くて、本当はキャリアウーマンを望んでいた。

心のどこかで、自分は漫画の才能がないということに気が付いていたから。

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