小説『中学生女子のから騒ぎ』
作者:あさひ()

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私は、現在中学2年生。所属はバレーボール部。

最近新学期を迎えたばかりで、新しく後輩ができた。

わ〜い、私にも後輩ができた。今年どんな子たちが入ってきてるんだろ〜な〜(現在登校中で電車待ち中)

・・・、結構路線一緒の人もいるのかなぁ、

と?

右ななめ前方にとてもしっかりとしていそうな後輩発見。と同時に電車が駅のホームに近づいてくる。


すかさず後輩に近づいてみる。きゃー、ここまで来たら話しかけなくっちゃ。

「こんにちは。私はバレー部の若林といいます。あなたは確か最近入ったばかりの山川さんですよね?」
「・・・。そうです。あ、若林さんですね。知ってます。」
「よかったら一緒に登校しない?」
「いいですよ。」

あ〜よかったぁ・・・、断られなくて・・・。

電車の扉が開いたので、一緒に電車に乗りこんで、適当な場所を探し座る。
(この電車は空いててよかったなぁ。)

ここは私から話をしなくては。

「山川さんってどこから来てるの?」
「千葉市です。」
「へ〜、遠いね。私は江戸川区から来てるよ。だいたい40分くらいかな。山川さんは?」
「1時間半くらいですかね。」
「じゃあ朝起きるの大変だよね〜。」
「大したことないですよ。」
しばらく地下鉄を走る電車の窓に映っている後輩の様子を見てみたりする。

それから適当なことを2,3話してみて、ふと思いついたことを口にしてみた。

「むらじ(生物の先生)って知ってる?」
「ひょっとして安藤のことですか?それなら私も習ってます。」
「そうそう、そのむらじ。うちではむらじって下の名前で呼ばれてるんだよね(笑)」

後輩苦笑い。

「この前、うちのクラスのむらじの授業で赤い小さな風船が後ろから跳んで回ってきたんで、何かと思ったら [むらじlove] って書いてあったの。おっかしいよね。」
「うえ〜、むらじきもい。」

この子結構真面目な子なんだなぁと思った。


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