演劇の公演を終え友人たちと別れた後家に向かった。僕はそこで信じられないものを見た。それはまるですべてを燃やし尽くしそうな大きな家事が目の前に起こっていたのだ。
僕はすぐに非難した人たちの中から家族の姿を探したが見当たらなかった。漠然とした唯さんは仕事でまだ戻ってない可能性があるとしても、司と志穂は病気で家にいるんだ。僕は止める人たちを振りほどき、取り残された司達をを助けるために自らの意志で燃え盛る炎の中に入った。
マンションの中は燃えている。そんなことははじめから知っている。急げ、急げ、急がないと間に合わなくなる。目的の場所に向かう途中人が倒れてるのを見かけた、そのまま素通りしよとしたが、倒れてる人を見て足を止めた。
「唯さん・・・・」
倒れていたのは唯さんであり、恐らく僕と同じように助けに向かった途中で意識を失ったのだろう。
唯さんは両親を亡くした僕たちを引き取ってくれ今まで母親のように接してくれた。唯さん助けたかっただけど此処で唯さんを助けたら間に合わなくなる。
「ごめん唯さん、・・・・・・・・司と志穂を助けたら助けにる行くよ・・・・・だから少し待ってて
唯さんを見捨て、司達がいるところを目指した。歩くたびに激痛が襲おうとも、吸い込んだ息が喉を焼き付くしても進み続けた遂にドアの前までついた。
鍵を開けドアノブに手を付けた
「うァァァァアアああああぁぁっぁぁぁぁアアああァァァァァ」
痛い、熱い、イタイ、アツイ、イアタアツイイタイ、ドアノブに触れた途端、ジューという何かが焼ける音がし触れた手が焼けるような感覚に襲えわれ激痛が襲った。だが覚悟が体を動かしドアノブを触れた手を離すことなくドアを開けた。
そしてついに司と志穂を見付ける事ができた。
でも、もう限界だ。意志に反して足が進まず支えを失った体は、地面に倒れてしまった。
「ああ…あと少し…早ければ…」
僕は司と志穂を救う事は出来なかった事故で家族を失った時に守ると誓ったのに何のために唯さんを見捨てたんだ。 抗えない約束された未来が足音をたてるなかで、僕は後悔を抱いたまま意識を失った。