小説『リオン・マグナスに憑依』
作者:空夜()

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 「ここは・・・・何処だ・・・」    
   
 目を覚ましたら、僕はベットの上にいた、しかし病院とはかけ離れ近代的なものは殆どなく、そこはまるで中世期の貴族の部屋みたいだっただ
 
 
 「生きている・・僕は・・生きているのか?」


 体が軽い自分の体を見てみると火傷の後が一つ見当たらないそして負ったはずの怪我も無くなった・・おかしいあの火災の中にいたんだ無傷なんておかしい
 
 
 (ああ・・・ここはいわゆるあの世なのか)
 

 炎世界で意識を失うまで感じていた死の恐怖がなぜか、今では昔の事のように感じていた。  


 (・・・・・・ここはとても現実とは思えない・・・・・と、なると僕は死んだのか・・・・・見たところここは危険そうでもないしもしかしたらここで家族にあえるかもしれない・・・・・・・・)
 


 ここが安全だと思うと、急に疲れがドット襲いきたので、考えが事をしながら再び眠りにつこうとしたが寒気がし思わずベットから飛びのいた。その時先ほどまで僕がいた場所にドスという音がしそこには片刃の短剣が刺さっていた。

 
 「くっ・・・・」


 振り向くと赤い髪のメイド姿の女性の姿が映った。メイド姿の女性は体格に似合わずかなりの背丈であり、身長は2メートルくらいの巨体であり赤い髪の間から見える歪んだ顔に僕はぞっとした。無意識に捨てようとした燃え盛る炎中で感じた死の恐怖が僕を襲った。
 
 メイド姿の女性はすぐに短剣を引き僕の方に走ってきた。恐怖ですくんだ体をなんとか動かした咄嗟に近くの本を投げようとしたがその時何か違和感を感じた。-----届かなかった。距離は手を伸ばせば掴めるはずなのに、掴むために伸ばした手は何も掴んでおらず、まるで世界が広くなったような感覚に襲われた。

 少し混乱したが、今は疑問について考える時間がなく目の前の脅威から逃げるように転がったが短剣が左腕をかすり痛み思わず切られた腕の方に意識が向いた。腕の傷からドクドクと赤い血流れそれはまるで、まだ生きているという感覚に認識させられ死の恐怖が僕の思考を蝕んでいった。

 短剣を振りかざすメイド姿の女性から距離をとりながら勉強机や椅子がある方に近づき、何とか椅子がある所までが行くこと出来た。体の胸の辺りまである椅子をメイド姿の女性に投げつけた。
 

 「キャァ」

 
 投げつけた椅子により、メイド姿の女性はひるみ僕はその隙を見て机の上にあるランプで短剣を握ってる方の手を殴りつけ、パリィイインというガラスが割れる音ともにガラスの破片が飛び散った。


(------殺されてたまるか--――)

 
 ランプで殴られたメイド姿の女性は方の腕が短剣が落ち、僕はそれをすぐに短剣を拾いそのまま何の躊躇いもなく・・・・・・人を・・・・刺した・・・・・・・・・・・・・・ 

いどr

 (-----死ぬのは僕じゃない―――)


 わき腹を刺され、悲鳴を上げながらのた打ち回る女性を止めを刺すかのように馬乗りをし、再び短剣を刺した、悲鳴を上げようが、命乞いをしようが、刺して、刺して刺して、刺して、刺して、刺して、刺して、刺して、刺して刺して、刺して、刺して、刺して、刺して、サシテサシテサシテサシテ刺して、刺して、刺して、サシテサシテサシテサシテサシテサシテサシテサシテサシテサシテ刺して、刺して刺して、刺して、刺して、刺して、刺して、サシテサシテサシテサシテ刺して、刺して、刺して、サシテサシテサシテサシテサシテサシテサシテサシテサシテサシテ刺し続けた。


(―――消えるのは、お前のほうだ―――)



 「そこまでだ、リオン」


 不意に声がかかり、僕は思わず手を止めた。僕を殺そうとした女性はすでに息が切れており、僕の手は返り血によって真っ赤に染まっおり、この現実から何とか目を背けようと後ろを向いたがそこには年老いた男性とメガネをかけた男性がいた。


 「違うのです。僕じゃない、これは!」 


 僕は振り向いた先にいた。目の前の男に咄嗟に言い訳をした。-----認めたくない、僕が人を殺したなんて、僕が人殺しなんて。

 
 「さすがだなリオン。自分の世話係を何の躊躇いもなく躊躇なく殺すとはな」


 お前が殺した、目を背けようとしていた現実を目の前の男につきたてられ、頭が真っ白になった。


 「リオン、今日は客室で寝ろ。レンブラント今から使用人を起こしに客室の準備を使えるように準備させろ、リオンを浴場に連れて行けていけ」

 「はっ、こちらです坊ちゃん」

 メガネをかけた男もこの場から居なくなり、。僕はこの場から逃げるかのように年老いた男性に付いて行った。

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 「ご無事でしたか、坊ちゃん。」


 部屋から出てからシンと静まった通路を歩き階段を下りる途中、それまで黙っていた白髪の年老いた男が急に僕に話しかけてきたが、僕は返事をする気にはなれなかった。


 「世話係の方に命を狙われてお心痛みますが、気を強く持ってください。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


 階段を下りた後、足音が響くほど静かな薄暗い通路をしばらく歩きぼんやりと明かりがついてる所に付いた。


 「坊ちゃん、御召換えのの方は今から準備させますので、それまでの間ここでお休みください。」

 
 そう告げると、白髪の老人はこの場を離れ、僕は明かりが点いてる場所に入っていった。―――そこには温泉の着替え場みたい広が、ところどころの装飾品が高級感を出している空間が広がっており、そして鏡に映った自分姿を見て驚愕した。


 「アハハッハハハッハァァァァッァァハアなんだよ、これ誰だよ!」


 鏡に映っていたのは、自分ではなく、返り血で赤く染まった十歳くらいの少年の姿だった。
 
 

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