小説『ラグナロクゼロ(シーズン1〜2)』
作者:デニス()

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第一章 黄昏の瞳を持つ少年と長髪の均衡者


第三話 太陽を憎む者と白き荒野に立つ少女


『アメリカ』は本当に強い国だ。『イギリス』から独立を勝ち取ったことから始まり、『南北戦争』という内戦を乗り越え、帝国主義の時代には『西部開拓』で領土を拡大し、経済力・工業力が共に上昇して巨万の富を得た。

 『第一次世界大戦』終結後はアメリカ提案のもと『国際連盟』を設立させ、戦後による繁栄と没落を経験し、同じく教訓を得た。

 『第二次世界大戦』では連合軍を結成して枢軸国を倒し、『大西洋憲章』の提唱という世界平和の基礎を創りだし、『冷戦時代』では資本主義国としての優位的な立場を獲得した。

 社会主義側に『ベトナム戦争』で初めての敗北を味わうが、その後、ソ連は崩壊し東西陣営の時代は終わり、アメリカは列記とした『超大国』となった。こうして『アメリカ』はこんなにも強い国になった。

『アメリカ』は本当に強い国だ。その強さが『911』―――テロ引き起こした原因だとしても―――。

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