小説『ソードアート・オンライン stylish・story』
作者:アカツキ()

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第十三話 聞き込み

キリト、アスナ、シュウの三人組は今回の圏内事件の目撃者がいないか聞き込みをしていると消えた男性を一番に発見した女性『ヨルコ』の情報を元に事を進めて言った。
分かった事を纏めると消えた男性の名前は『カインズ』と言うらしく、ヨルコの知り合いだった。
そしてもう一つ、シュウが鑑定スキルを持っている友人のエギルに鑑定を頼み、詳細を調べて貰った。カインズを殺した剣の名前は【ギルティ・ソーン】『罪の茨』と呼ばれる剣で『グリムロック』と言う人物が作った剣だった。

「とりあえず俺達がやらなきゃなんねぇことは、グリムロックって奴を見つける事だな」

「ああ。もしかしたらヨルコさんが知ってるかもしれない」

「そうね。彼女にもう一回会いましょう?」

そして三人はヨルコを第57層・マーテンのレストランに呼ぶと聞き込みを始めた。まずはアスナから質問を開始した。

「ヨルコさん。貴女は『グリムロック』って人をご存知ですか?」

「っ!!」

ヨルコはその名前を聞いた途端に何かに煽られた表情を浮べた。

「知っているみたいだな?思い出したくないかもしれないが、アンタが話してくれると解決に大きく進む事が出来ると思う。話してくれないか?」

シュウがヨルコに促すとヨルコはコクンと頷く。

「・・・そうですね。全てお話します。半年前の事を・・・」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ヨルコは全てを話してくれた。半年前、【黄金林檎】と言うギルドでレアアイテムの指輪を巡る議論が持ち出されていらしく、ヨルコ、カインズ、そしてグリムロックはそのギルドに所属していた。その指輪を【売却】か【使用】するかを話し合っていたが、結局多数決によって売却が決まってしまい、ギルドリーダーであった『グリセルダ』と言う女性が前線に売りに出かけたのだが、帰って来ずに・・・死亡していたと言う事件が発生した。
当然、リーダーが居なくなったギルドは解散してしまい、グリムロックと言う人物も行方を眩ましていた。

「そして・・・売却に反対した人は私とカインズ、そしてシュミットと言うメンバーでした」

「「「っ!?」」」

それを聞いた三人は驚愕の表情を浮べる。
それは大きい情報だった。反対していた人物の殺害となると、殺害した人物は賛成派と言う可能性が大きかったからである。シュウはそれに対し、自分の質問を問いかける。

「・・・と言う事はグリムロックって奴は売却に賛成だったんだな?」

「はい」

「ねぇ、キリト君。シュミットってもしかして、ギルド【聖龍連合】に所属しているでっかいランス使いの彼じゃない?」

「多分な。彼に聞けば何か分かるかもしれないな」

「シュミットをご存知なんですか!?なら、一度彼に会わせて下さい!!」

ヨルコの願望に三人は頷き同意したが、連れてくるまでの間、宿屋から出ないように言い聞かせた。

「ああ、そうだ。俺とフレンド登録しておかないか?ヨルコさん。そうしておけば何時でも連絡が取り合えるだろう?」

「そう、ですね。分かりました」

シュウはヨルコをフレンドリストに登録するとキリトとアスナと共にシュミットを呼びに行った。
しかし・・・宿屋でヨルコとシュミットが会話をしている途中、彼女は背中に投擲ナイフが刺さり、窓から転落して、消えてしまった。

(後書き)

一旦きります!!

感想と指摘。よろしくお願いします!!

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