小説『ソードアート・オンライン stylish・story』
作者:アカツキ()

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第二十四話 教会

軍と一悶着あった後、シュウ達はサーシャに連れられて教会にやって来た。
キリトとアスナは気絶したユイを教会のベットに寝かせ、看病しているようだった。
教会ではSAOにインした戦う事の出来ない幼いプレイヤー達の面倒を見ていた。本来ならはSAOは年齢制限があるのだが人気のせいか年齢を偽り、幼い子供達もインしていた。勿論、そんな子供たちに戦う事なんか出来ないだろう。そんな人達の面倒を見ているのがこの教会だった。

「つっても、こんな大人数の子供がSAOにインしてるとは思っても無かったな。これだけの人数の面倒を見てると大変だろう?サーシャ」

「確かに大変ですけど、嫌ではありませんよ?シュウさん」

今は夕方にもなり、シュウとサーシャは子供達の夕食を見守っていた。子供と言っても人数は30人から50人近く居るようにシュウには見えて取れた。それを一人で養っているとなるとそれなりの苦労がサーシャに付いてくる筈なのだが、彼女はそれを気にしてはいないみたいだった。
シュウは自分のコマンドを開き、500万コル位入った袋を取り出し、サーシャに手渡す。

「サーシャ。これを生計の足しに使ってくれ」

「そんな!シュウさんに悪いですよ!!」

「俺には便利屋をやっていて金が余りすぎているからな、これは教会の寄付金って事で貰っておいてくれないか?」

実際、シュウは有名になると同時にデビルメイクライの依頼の数も増えて行き、報酬も多く得ているのは確かで、現在では1億コル位あっても可笑しくはないだろう。
サーシャはシュウの説得に同意したのか、その袋を受け取る。

「ありがとうございます。大切に使わせてもらいます!」

「ああ。子供達の事を頼んだぜ?サーシャ。俺達も出来るだけ早くオールクリアを目指すように頑張るからよ」

シュウとサーシャがそれぞれの意気込みを語っていると昼間に助けた一人の男の子が夕食を食べ終え、シュウの元にやって来た。

「ねえ!シュウさん!俺に剣を教えてよ!!俺、みんなやサーシャ先生を守れる位強くなりたいんだ!!」

その男の子は昼間のシュウの姿に憧れを抱いたのかシュウに剣術を教えてくれないかと頼んできた。それを見たシュウはその男の子に尋ねる。

「んじゃ、一つ尋ねるぜ?お前に斬る覚悟と斬られる覚悟はあるか?」

「えっ?」

「難しかったか、言い直す。お前に傷つける覚悟と傷つけられる覚悟はあるかって事だ。お前が剣を握るって事は当然、相手を斬る・・・傷つける事になる。そして相手はそうはならないように逆にお前を斬りに・・・傷つけにくるだろうな。お前にこの二つの覚悟はあるか?」

シュウは少し睨みを利かせてその男の子を威圧する。剣を握る事はそう言った事は当たり前になってくる。覚悟も無しに振る事は自らを危険さらしてしまう可能性があるとシュウは考えていたらしく、男の子に聞いたがその男の子は少し怯えたが、気を持ち直す。

「それでも俺は、この教会を守りたい!!だから・・・教えてください!!」

男の子の曇りの無い、真剣な眼をシュウは数秒間見ると、フッと笑いを零した。

「覚悟はあるみてぇだな。良いぜ!大した事は教えてやる事は出来ねぇが、剣の基本は教えてやるよ。なんなら今からでも良いぜ?日が暮れるまではまだ時間があるからな」

「ホント!?お願いします!!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

シュウは男の子・・・ツバサを連れて教会の少し広い中庭にやってくるとアイテムボックスから一本の長剣を取り出し、ツバサに渡す。

「シュウさん。この剣・・・」

「モンスター討伐依頼をこなしている時に手に入れた長剣【シルバー・ウィング】『白銀の翼』と言う剣だ。大剣使いの俺にとっちゃ意味がねぇからお前に使って貰うと思ったんだ」

「うわぁ!!ありがとうございます!!鞘から抜いてみても良いですか?」

シュウが頷くとツバサはシルバー・ウィングを鞘から引き抜いた。
全身は白銀で輝いており、刀身と柄を繋ぐ鍔は広げた翼のような形をしていた。

「すげぇ!!カッコイイ!!」

ツバサが自分の新しい剣に浸っているとシュウがリベリオンを背中から引き抜き、構える。

「んじゃ。稽古と行きますか!!ツバサ。遠慮はいらねぇ!俺を倒すつもりで掛かって来い!!」

「分かりました!!じゃあ・・・行きます!!」

ツバサはシルバー・ウィングを構えるとシュウに向かってその刀身を振り下ろし、少しの間の稽古が始まった。

(後書き)

お久しぶりです!!アットノベルスにアクセス出来なくなった時は少し焦りましたが、再開して良かったです!!

更新は今までよりも遅くなると思いますが今後ともこの小説をよろしくお願いします!!

感想と指摘。よろしくお願いします!!

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