さとるはメデューサの特殊能力のことも知らないので話についていけていなかった。
「なんだ……」
魔唱とメデューサが微笑みあっている。相変わらずさとるはまだ二人の輪の中に入れない。
「……あ!」
忘れていたとばかりに魔力遮断コンタクトを服のポケットから出すことにするメデューサ、魔唱ちゃんは今までにない速さでこの場から離脱した。
※後日イラスト予定
「学校生活はどうじゃ?」
この学校、聖オカルト総合高校(悪魔とか異界の怪物ばかりなのに聖がつくのかと思っている人いないよね)の死神な校長先生は意外と生徒全員に目をかけているようだ。
「校長! ボチボチです!!」
死神校長は転校生のさとるが何か難題にぶつかった時は手助けすることを約束してくれた。
「いろいろ大変だろうがわしは常に君の味方じゃ、困ったコトがあれば頼るといい」
「校長…………」
飛びあがらんばかりに死神校長の言葉に体を震わせたさとるは飛びつくのを我慢できない。
「校長――!!」
死神校長は骨なので飛びつかれた振動に耐えられずに全身の骨がバラバラになる。
「受けきれないって!!」
魔唱ちゃんは校長がバラバラになったのが衝撃的だったようである(ちなみに校長はそのうち自動修復されます)