小説『始祖竜の名を継ぐ者』
作者:あさひ(あさひの自由気ままな日記)

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プロローグ

目を覚ますと、白い光に包まれた不思議な空間に立っていた
「・・どこだ?ここ・・」「目覚めましたか?」「!?」
突然、後ろから声が聞こえ、あわてて振り向く
目の前には・・、自分の住んでいた世界の言葉で表現するなら、天使?というようなものだろうか・・?そんな雰囲気の少女が立っていた
「・・天使様?」「ええ、あなたの世界ではそのように呼ばれています」
なんで天使様が目の前にいるのかとか、どうして自分がこんな場所にいるのかとか・・
全然わからないことだらけだ
とりあえず、状況を整理してみよう・・と思い、記憶を探り始める
そして、唐突に思い出した
「・・あ、死んだのか」
電車にはねられる直前の光景が頭の中にフラッシュバックする
「そうです、あなたは死んでしまったのです」
「で、目の前に天使様。そして、自分はこんな場所にいる・・と言うことは、転生フラグか!?」「・・物分りいいですね。その通りです」
「ああ、しかもあなたのミスで俺は死んだんですよね?」
「・・よくわかりましたね。本当にごめんなさい」
昔よく暇つぶしにネットで、二次創作小説という物を呼んでいたのだが・・
その中に転生物というジャンルの物がある
簡単に言うと主人公が天使や女神のミスで死んで、その代わりに漫画やアニメの世界に転生するという話だ。どうやら、自分はそんな状況になってるらしい・・
「・・元の世界へは?」「ごめんなさい・・」
まぁ、これも予想通り・・
「そ、その代わり、あなたの行きたい世界に行かせてあげますから許してください!」
「いや、許すも何も怒っちゃいないけど・・」「・・私のミスで死んでしまったのに?」
「転生できるなら、別にいいですよ。元の世界にあまり未練はありませんし・・」
そういうと、つまらなかった日常を少し振り返る
なんと変わり映えの無い日々だったのだろうか・・
「あ、でも・・。一つだけお願いがあります」「なんですか?私にできることであれば・・」
「・・俺の家族を幸せにしてあげてください」
その言葉を聞くと、天使様は真剣な顔で頷いた
「もちろんです。それは私の責任ですから・・」
「・・ありがとう。それじゃ、このままだといつまでたっても話が進まないから・・」
「そうですね・・。それでは、どこの世界に転生しますか?」
天使様の言葉に自分は少し考えた。そして・・
「フェアリーテイルの世界へ」「わかりました。能力とかはどうしますか?」
「・・それって、転生者に考えさせていいものなのか?」
それを聞き、自分は思わず苦笑いした
「大丈夫です。あなたが選べる能力は一つだけですから。それに私がもう一つ能力を追加するつもりです」
「・・なるほど。だったら、今から俺が頭の中に浮かべる能力にしてくれないか?」
「わかりました・・」
天使様はこくっと頷き、俺の頭に手をかざした
「・・幻想創造(イマジンクリエイト)ですね?」
「そうです。想像することによってほとんどの事が出来るようになる能力です」
「・・リスクも考えたんですか?」「一応、そういうのもあった方がいいと思って・・」
「珍しいですね、転生者でそういう事を考える人は・・。たいていの人は最強の力を無敵に近い状態で振るおうとしますけど・・」
「まぁ、それだとつまらないですし・・。といっても、俺が考えたリスクなんてあってないようなものですよ?この能力と比べたら・・」
そういって、自分は少し笑う
「・・使えないものもいくつかあるみたいですね?」
「ええ、それも自分で考えました。治癒や身体強化、失われた魔法(ロストマジック)は使えないようにしてます」「そうですか・・。とすると、やっぱしあの能力がよさそうですね・・」
天使様はそう呟き、空中に何か文字を書き始めた
しばらくして・・、空中の文字を消し、天使様がこちらを見てくる
「あなたの二つ目の能力は始祖の滅竜魔法に決定しました」
「・・滅竜魔法か。あれ・・?始祖のって・・、まさか・・」
「ええ、全属性です。しかも、第3世代」「・・チートきた。っていいのか、それ・・」
「私も最初、さすがにこれはダメかな?と思ってたんですが、先ほど上の方に連絡してみたところ・・、面白そうだから許すって・・」
どうやら先ほど空中に書いていた文字は、上への連絡だったらしい
「・・ってことは、ハッピーと似たような存在もくれたりするのか?」
「上の方曰く、そちらはダメと・・。私もどうしてだか、わかりませんが・・」
「・・そっか」
それを聞き、俺は思わずため息をついた
能力とかより、むしろそっちの方が・・
いや、まぁ・・。これだけの能力をもらって贅沢は言うまい
「次はあなたの容姿と名前です」「・・容姿は思い浮かべたのにして」
「わかりました」
その言葉と共に自分の体が光り輝き、想像したのと全く同じ姿になった
「できました。次は名前をこちらから選んでください。あなたの姿にあった名前を選んでおきました」
そういうと、ボードが自分の目の前に現れる
それを片っ端から見ていき、そして・・
「よし、ゼクト・ハルファスにしよう」
「決まりですね・・。あ、それとあなたの育ての親である竜の名は・・ラドナレオンです。
その他のいろいろな情報は転生すると、頭の中に浮かんでくるようになるのでご心配なく」
「・・第3世代ってことは、俺はラドナレオンを殺したことになるのか?」
俺は少し不安に思い、そんなことを天使様に尋ねた
「いえ、そうではありません。ラドナレオンは全ての竜の起源・・。つまり、すべての滅竜魔法を使えます。その中に竜の魔水晶を作ることのできる魔法が存在していて、それで作り出した魔水晶をあなたの中に埋め込んだということにしました」
「・・なるほど。それなら、ナツと対立することもなさそうだな・・」
その言葉を聞き、自分は安堵のため息をつく
「あ、一番大切なことを忘れてました!あなたの転生する年なんですが・・、実は・・」
なにやらものすごく、言いにくそうである
それを見て、自分は原作が始まる大分前なのか?と予測を立てた
「・・x791年なんです。ちょうど天狼組の戻ってくる年です・・」
「予想の斜め上をいったな・・。てっきり、ものすごい過去に飛ばされるのかと・・」
「どうやら、第3世代滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)と言うことで・・、この年になったようです・・」「ああ、そういう事か」
自分は天使様の言葉を聞いて、納得した
第3世代滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)が出てくるのが、この年から・・
と言うことで、自分が転生させられるのもその年になったようだ
「・・これで以上ですね」「いよいよ、転生か・・」
「あ、原作の情報は、随時更新されると思うので・・」「承知した」
どうやら、転生しても原作の情報はもらえるらしい
ていうか、いいのか・・。それ・・
まぁ原作ブレイクする気は、あまりないけど・・
「・・準備はいいですか?」
唐突にそう言われ、こくっと頷く
「それでは、行ってみましょうか!」
天使様のその言葉で俺は眩い光に包まれたのだった





ヒロインは未定。でも、自分のお気に入りのCPを崩す気はありません!←公式じゃないよ
一応書いておくと、ナツリサ、ロキルー、ガジレビ、グレジュビ、ジェラエルなどです
まぁ、気が向いたので適当に小説を書いてみました!
更新も遅いと思いますが、楽しんでいただければ幸いです(汗
しかも、なぜか天狼組が帰還する年からという暴挙に・・
おまけにキャラづけが確定していないため、かなりぶれると思いますがそこはご愛嬌(笑
ご都合主義万歳に、ヘタな文章・・他にもダメなところをあげたらきりがない・・
という残念クオリティですが、作者初小説ということで・・お許しください(ぺこり
それでは・・ノシ

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