小説『始祖竜の名を継ぐ者』
作者:あさひ(あさひの自由気ままな日記)

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第1章 x791年マグノリア

目を開けると、自分はマグノリアの町に立っていた
それと同時に、とんでもない数の情報が頭の中に流れ込んでくる
「(・・原作の情報、空白の7年の情報・・。始祖竜ラドナレオンとの生活の様子、ゼレフ、アクノロギア・・。闇ギルド・・、悪魔の心臓(グリモアハート)の残党の情報・・。魔法の使い方、戦闘の知識・・)」
あまりの情報量に頭が許容量を超え、物凄い頭痛にさらされた
「いったたたた・・」
おれは頭を押さえ、地面へとうずくまった
しばらくして、痛みがなくなってきたのでゆっくりと立ち上がり周りを見渡す
・・完全な別世界だな。まぁ、転生したから当たり前だが・・
とりあえず、滅竜魔法はあまり使わないようにするか・・。え?なんでって?
そりゃ、お前・・。滅神魔導士の魔法以外、ほとんど食べられるんだぞ?
戦いが全くつまらな・・って、もともとそれらの攻撃は効かないから、あまり変わらないな・・。ま、まぁ・・、とりあえず、ばれたらめんどくさい気がするから、普段は幻想創造(イマジンクリエイト)だけで戦ってればいいか・・。やばくなった時だけ、滅竜魔法を使えばいいし・・
「・・あれ?そういえばここ、マグノリアの町だよな?何で全く人がいないんだ・・?」
俺はいまさらながら気が付いた。町なのに、人っ子一人見当たらない
おまけに真っ暗・・
「・・真っ暗。深夜ってことか?」
なぜ先ほど周りを見渡した時に、気が付かなかったのかって?
それは俺が一番聞きたいよ・・
「・・朝まで、魔法の練習でもするかな。一応、魔法の知識ももらったことだし・・」
そう呟き、俺は町から少し離れた丘の上へと歩いて行った

目的の丘に着き、周りに人がいないのを確認し、適当に魔法を使用してみる
「飛翔の翼(ウィング)!」
魔法を使うと、自分の背中に白い羽が出現した
ハッピー達の翼(エーラ)にそっくりだ。もっとも、大きさは全然違うと思うが・・
「・・黒の守球(ブラックバリア)」
そういうと、今度は自分を覆うように黒いバリアが現れた
・・うん、想像通りにちゃんと魔法を使える
もしかすると、こっちの世界の魔法も使えたりするのか?
「七つの星に裁かれよ、七星剣(グランシャリオ)!」
原作と同じように手を構え、そう唱えてみる
空に魔法陣が現れ、そこから流星が前方に降り注いだ
・・うん、どうやら使えるみたい
そんな風にいろいろな魔法を試していると、少しずつ世界が明るくなってきた
「もう少ししたら、妖精の尻尾(フェアリーテイル)に行くか・・」
おれはうーん・・と伸びをしながら、そんなことを呟く
あ、でも行く前に、一応滅竜魔法の方も練習しとくか・・
「モード氷雷竜!」
氷と雷の魔力が自分の周りを渦巻きはじめる
どうやら始祖の滅竜魔導士なので、どんな属性でも扱えるようだ
もちろん、ナツの使っていた雷炎竜もやろうと思えばできる
ちなみに始祖の滅竜魔法では、普通の状態で同時に使える属性は二つまでらしい・・
氷と雷を使っている間は、炎や光といった属性の滅竜魔法は使えないと頭の中の情報には載っている。要するに、今の状態だと全部を同時に扱うのは無理ってことだな
一応、インフィニティ・ドライブ、ドラゴンフォースを使っていれば、全属性を同時に扱えるみたいだが・・。よほどのことがない限り、使うことはないだろうな
とりあえず、今の状態で使う属性を変えたいときは、モード・・で変えられるのか・・
「モード水炎竜!」
今度は水と炎の魔力が周りに渦巻くのか?と思ったのだが、全然違った
辺りが一瞬にして、霧?いや、蒸気か・・に覆われ全く見えなくなる
「・・解除」
周りが見えなくなったので、モード水炎竜を解除した
蒸気が薄れていき、すぐに視界がもとに戻る
「水炎竜は使いづらいな・・。逃げる際には便利・・あ、魔力で追尾されるか・・」
そんなことを呟きながら、ふぅとため息をついた
ちらっと町の方を見ると、まばらながらも人がいる
「行くか、もう」
まだ人はいないだろうけど、とりあえず妖精の尻尾(フェアリーテイル)に行くことにした
え?場所はわかるのかって?知識はある、知識は!
「・・迷わないで行けるかな?」
若干の不安はあったが、こんなところでぐだぐだと悩んでいても仕方がないので、逝ってきます・・。って、字が違う!?
「行ってきます」
そういえば、俺は誰に話しかけてたんだ・・?

しばらく歩いていると、妖精の尻尾(フェアリーテイル)についた
うん・・、物凄い小さいね
そういえば、マスターはマカオさんだっけ?
「・・ま、とりあえず入ろう」
俺は独り言をつぶやきながら、扉を開けて中へと入った

「ん?なんだ、お前」
「か、かっけえ・・」
ギルドの中には、ほとんど人がいなかった
今のは、ジェットとドロイだな・・
ていうか、ドロイ太っ!?
「・・ここのマスターはどなたですか?」
「俺だが・・」
そんな声が聞こえ、俺はそちらを見た
・・マカオさん、老けてるな、おい・・。ご苦労様です
「あの・・、ギルドに入ってもいいですか?」
その言葉に、周りの人たちが驚いた顔をする
「・・もちろん、構わないが・・。なんで、うちのギルドに?」
「理由は特にありません。気分です」
「そうか・・。紋章はどこにするんだ?」
うーん・・、どこにしよう?
しばらく考えた後、俺はマカオさんに言った
「左手の甲とこのコートの背中の部分に、青い紋章でお願いします」
そして、俺は青い紋章を黒いロングコートの背中の部分と左手の甲につけてもらった
「・・ほらよ、これでお前も妖精の尻尾(フェアリーテイル)の一員だ」
コートを受け取り、そのまま腕を通す
「ありがとうございます」
「・・お、そういえば、まだ自己紹介してなかったな。俺はマカオ。このギルドのマスターだ」
「俺はゼクト。ゼクト・ハルファスです。よろしくお願いします」
そう言葉を返し、俺はマカオさんと握手を交わしたのだった




ヒロインがウェンディ、メルディあたりになりそうです←予定は未定です(笑
というより、本当にオリ主のチート具合がひどい・・
なんで、オリ主をこんな能力にしたんだろう?
想像すれば、一部の物以外何でも使える能力と始祖の滅竜魔法、全属性の第三世代って・・
オリ主を倒せる奴って、原作にいるのか・・?
・・なんか、とんでもないオリ主無双になりそうです
そういうのが苦手な方は、ここから先の閲覧は控えましょう(笑
それでは・・

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