小説『始祖竜の名を継ぐ者』
作者:あさひ(あさひの自由気ままな日記)

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>


第11章 旅館

ナツ達が黒竜と闘っているのを、俺は少し離れたところで見ていた
うん、あの3人はやっぱし強いね。それにしても・・
「暇だな」「あれ?ゼクトさんは修業とかしないんですか?」
そう聞かれ、俺はウェンディに言葉を返す
「昔はしてたけどな・・。あいつらみたいに」「え?それって・・」
「ああ・・。竜を自分で作り出して、そいつと戦っていたってことだよ」
「なるほど・・。それなら、あの強さにも納得できるわね」
シャルルが俺の言葉を聞いて、相槌を打ってきた
そんな風に俺は適当に二人と会話しながら過ごしてる
・・え?他の人たちはどうしたって?
エルザ、グレイ、ナツ。それと・・、なぜかハッピー・・
この4人は黒竜と闘っており、チーム・シャドウギアの3人とルーシィは外に・・
ジュビアはグレイの見える場所で、魔法の練習をしている
あー・・。それにしても・・
「やっぱし、暇だ・・」「あはは・・」
俺のその発言に対し、ウェンディが苦笑いした
ちなみに・・結構長い時間経っているように見えるけど、実はまだ初日だ
要するに・・明日ルーシィの星霊のバルゴが現れ、俺たちは星霊界に行くってことだな
そして、大魔闘演武の5日前にこちらに戻ってくるんだっけ?
「うーん・・、新しい魔法でも考えようかな・・」
「・・そういえば、ゼクトさんの魔法って一体何なんですか?」
「あれ?言わなかったっけ・・。想像すれば一部のもの以外、使える魔法だって」
「あ、そうじゃなくて・・。失われた魔法(ロストマジック)とか、そういうのです・・」
ああ・・、どんな魔法かじゃなくて、どんな種類の魔法かってことね
・・ん?そういえば、これってなんの魔法に分類されるんだろ?
具現のアークが失われた魔法(ロストマジック)だったし、これもそうなのかな?
まぁ一応、古代魔法(エンシェントスペル)ってことにしておこ・・。原義が広いし・・
「古代魔法(エンシェントスペル)だよ」「へぇ〜・・、滅竜魔法と同じ分類なんですね」
そういえば、滅竜魔法もそうだったな・・。すっかり忘れてた・・

夕方
「・・んじゃ、今日はここまでにしよう!」
俺はナツ達に近づき、そう言葉をかけた
「だっはー・・、疲れた・・」「はぁ・・、はぁ・・。体中が痛ぇ・・」
「いい修行になるな・・、これは・・」
3人は疲れて地面に座り込み、そう呟く
「お疲れ様・・。癒しの鈴(ヒーリングベル)!」
俺が魔法を発動させると、心地よい鈴の音が辺りに鳴り響いた
「ああ・・、いい音だ・・」「・・癒されるな」「そうだな・・」
この魔法は、鈴の音を聞いた者の疲れを癒す魔法だ
まぁ、要するに軽い体力回復魔法ってことだな
「どうだ?多少疲れは取れたか?」「・・お前、本当になんでもできるのな・・」
え?治癒の魔法を使わないのかって?
その類の魔法は怪我にしか効果ないから、体力を回復させることはできないんだよ・・
「さてと・・、魔法陣展開!」
思いっきり地面を踏みしめ、俺は足元に魔法陣を展開させた
「「「!?」」」「転移!」
おれの言葉に反応して魔法陣が光り輝き、俺たちは旅館の前へと移動する
「転移魔法!?」「・・無茶苦茶だろ」「さすがだな、ゼクト」
「ふぅ・・。空間解除!」
手を前方にだし、そのまま先ほどの無限空間(イフィニテリオル)を解除した
あ、ちゃんと中に人がいないことは確認したから、大丈夫です
「・・広域探知(エリアサーチ)・・。うん、他のみんなは旅館に戻ってるみたいだ」
「はぁ・・、もう凄すぎて突っ込む気にもならん」
おい、グレイ。諦めたような顔をするんじゃない・・

旅館
「あー・・それにしても腹減ったな・・」「よし、食いまくるぜ!」
あれ?確か、この展開って・・
そして、5人は部屋の扉を開けた
「「「「「!!!!」」」」」
ああ・・、そうだった。お酒で皆が酔って、カオスな事になる場面だ・・
「だ、誰だ・・女たちに酒飲ましたのはーーー!!」
グレイが部屋の中の惨状を見て、叫んだ
「足りん!酒が足りんぞ!」
おい、エルザ・・。どこぞの酔っ払いみたいに・・
「はにゃぁああ・・・、目がまわりゅううう・・・」
・・ウェンディ、お前・・確か12歳だよな?なんで、酒を飲んだんだ・・
いや・・まぁ、かわいいからいいけどさ・・
「ウェンディ〜、しっかり〜〜←聞き取れない声」
・・ジュビア、泣きながら最後なんて言ったんだよ・・
「ねぇねぇ、ジュビア〜、遊ぼうよ〜〜」
ルーシィはお猪口を手に持ちながら、夢見心地でそんなことを言ってるし・・
「あっはっはっはっは、た〜のし〜い〜!」
・・レビィ、お前笑い上戸なのな・・。ていうか完全にキャラ崩壊してるぞ・・
「・・カオスだな」
さすがに・・俺はこの言葉を呟かずにはいられなかった
この光景を見て、グレイがお上に文句を言ったのだが・・
エルザが何かを投げて、それを止める。というか、シャルルも壊れてるし・・
「こらぁ!ちゃんと走りなさい!あんたは馬なのよ!」「オイラ猫だよー・・」
「オイオイ・・、シャルルまで・・」
ナツがそれを見て、ひきつった笑いを浮かべる
・・あんまり長くいると、俺も巻き添え食らいそうだな・・
腹は減ってるけどしゃーない・・。あとで光とか空気とか食べれば、多少回復できるだろうし・・。とりあえず、部屋に戻ってウェンディの介抱でもしとくか・・
そんなことを心の中で思い、俺は目を回して倒れているウェンディに近寄った
そして、お姫様抱っこする。つーか、軽いな。しかもいい匂い・・
あ・・シャルルにばれたら殺されるだろうけど、まぁいいか
「ふみゅう・・」「ちょっと揺れるけど、我慢してくれ・・」
すぐに魔法を発動し、俺は自分の部屋へと瞬間移動したのだった・・






更新〜♪
OVAにあったあの場面ですw
そして、ゼクトは突っ込みを入れすぎ(笑
ていうか相変わらずのチート具合ですね・・
なんですか!?体力回復に転移に探知って!!
あ、体力回復は治癒とは別物です
なので幻想創造でも使うことができますb
ご都合主義万歳!!←シネヨ
それといつも言っていますが、残念クオリティなのは気にしたら負けです
あくまで自己満足とノリで書いているので、読んで少しでも楽しんでいただければ幸いと思っています
ですからこの文章が気に入らないのであれば、絶対に読まないで下さい(ぺこり

次回予告
酔ったウェンディをお持ち帰り・・。って違うわっ!!
普通に看病の為に部屋に・・。け、決してやましい理由はありません。
って、お?ウェンディ、どうしたんだ?焦点の合わない目で・・
・・ちょ、おまっ!?嫌な予感って的中するもんだな・・。だ、誰か助けて〜(泣
ゼクトの身に一体何が起こったのか!?そして、最悪のタイミングでとんでもない嵐が!!

なんか、次回予告ふざけすぎですね・・
大体内容はあってますけど(笑
あ、それと・・。アクセス数が大分前に50000を突破いたしました。
本当にありがとうございます(ぺこり
こんな駄文でも読んでくださる方が居たんですね・・
とりあえずこれからもなるべく頑張っていくので、よろしくお願いします
では・・ノシ

-12-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




アニメ「FAIRY TAIL」オープニング&エンディングテーマソングスVol.2 【初回限定盤(CD+DVD)】
新品 \3288
中古 \2578
(参考価格:\3800)