小話02――縄跳び――
ヒュんヒュんっ!
う、腕が痛い。ガチでいたい!!!
「うるさい」
「すみませんんんん」
「読書中だ。人の庭でムチを振り回すな」
「ムチじゃないわあああああ!」
「あ、縄跳びね。縄跳びかー。つまんないの」
「あたしは楽しいです」
「そう? 血反吐はいてるように見えるのは気のせい? そういう顔文字あったよね」
「体育で縄跳びやるんですよ、でも体力無さ過ぎて。口がpになってる顔文字なら知ってます」
「で、なに。2重飛びできないの? お、できないんだ。うひゃー」
「でででできませんがなにかああ!?」
「あーも、いいからそういうの。ほら、縄跳び貸せよ」
「・・・はい」
ヒュんヒュんヒュん!
「矢木矢さんすげええええええええええええ!なんで2重とびできんのおおおおおおおおおおおおおお!? 神様ひどい!」
「今日一日しごいてやるよ。2重飛びね」
「お、おねしゃす!」
「おまえ・・・野球部みたいになってんぞ。つかはげろ」
「矢木矢さんこそはげろ」
当分、マイブームと趣味が2重飛びになりそうです。