小説『君が死んだ日【完】1000hit達成!!』
作者:ハル()

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―――――?

「…ここはどこ?」


眠りから目覚めれば、誰かの家の中にあたしは存在した。
自分の体には布団がかけてあった。
誰がかけてくれたんだろう、それに何であたしはこんな所にいるの?
疑問だらけだ。

…ふわり
と、藺草の匂いがする。
部屋は畳の和室。
部屋を見渡せば分厚い本が並んでる本棚と、これまた分厚い本が所狭しに積み上げられてる机しか家具はない。
家具が少なすぎて殺風景。
テレビぐらい置けばいいのに。





このまま布団の中にもぐっててもどうしようもない。
とりあえず知りたい。
この家は誰の家であたしがどうしてここにいるかという事が。
とりあえずこの部屋を詮索しようか?
何か知りたいし。
事の始めに本棚を見てみる。
「なにこれ、全部脳についてとかばっかり」
本棚に並ぶ本は全部脳関係の本ばかり、何、この家に住んでる人って医者なの?
興味本位で本を開くがすぐ閉じた。約1.5秒ぐらいでバッって。
何かを説明してるようだったけど専門用語がずらずらと並んでいて読解不能。
日本語なのに意味不明。

次は机を見てみた。
今度は心理関係の本がダダダッと積み上げられてる。
しかも分厚いし、重いしっ!
あぁ、また意味不明な専門用語がー!
わからない、わからない。
これ読めるなんて頭良すぎる。
この家に住んでる人って一体…どんな人?
てか、だれ?




ストーンッ


勢いよくふすまが開いた。
勢い良すぎて肩がピクッと動いた。



「気分はどう?」

「…」

-14-
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