小説『君が死んだ日【完】1000hit達成!!』
作者:ハル()

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あたしは、自殺をしようとは思わなくなった。

なぜ決意する事が出来たのだろう。
自分でも驚いた。
でもきっと、あたしはもうあの怖さを、恐怖を味わいたくなかった。
それが、決意できた事の一つの理由なんだと思った。


矢木矢さんに助けてもらった日の次の日、あたしは学校に行った。

可笑しな連中がたくさんいて嫌気がさすけれど気にしない。
気にしないようにしている。
そうでもしなきゃ理性を保てない気がしたから。
だからあたしは、偽りの感情を持ち、偽りの表情で偽りの笑顔をして、けして学校では自分の本音は見せないようにした。

そうでもしなきゃ、可笑しな奴らにのまれてしまう。
自分自身がのまれる。
嘘をついているんじゃない、自分を守っているんだ。

そう自分に言い聞かせて、学校に行くときは自分を偽りモードにチェンジしている。
これが、あたしの最近の学校生活。
あまり楽しくないけれど、偽らなければ守ることのできないものだってある。
だから偽るの。



そんなあたしが安らげる場所、いわゆる ゛居場所゛ は2つある。

1つは自分の家族が待ってる家と


2つ目は…









矢木矢さんの家だったりする。





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