俺の勘が合っているのなら、さすがにその゛問い゛は自分の口では言いにくいよな。
なら、俺から。
「気になってるんだろ」
「え……?」
「俺の過去」
そう言うと香奈は自分の口をぎゅっと結んだ。
どうやら勘は当たった。
「…いいんですか? 過去の事聞いて」
「どうぞ。ご自由に」
そして。
雨のバック音とともに自分の゛裏゛の過去を俺は話し始めた。
少しずつ、少しずつ………。