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少年は目を覚ました。
「ここは?」
周りを確認するとここはどうやらこの学園の保健室らしい。
外から従業終了のチャイムが流され、上の階の生徒たちが一斉に歩き始めるのがわかった。
自分はベットで寝込んでいたようだ。
その時、不意に頭の中で忘れかえていたあの夜の出来事がフラッシュバックされる。
「うわぁ!!」
思わず大声を上げて上半身だけ起こしてしまう少年は血が滴るほどしみついた自分Yシャツに目を奪われた。
「生きてる…あんな激痛だったのに」
彼はベットから飛び退くと赤く汚れた白い服を勢いよく脱ぎ捨てる。
そのあと隣の机の上に畳んでおかれていた黒い自分のブレザーを上半身裸のままボタンを占めずはおうように着込んだ。
「くそ、くそ!なんだかよく分からないけどここんなところにいたらまずい!!」
彼はそう言って地面に散乱していた靴に足を突っ込むとこの部屋を後にしようとした。
その時、
「あれー?もう起きちゃいましたか。これから超楽しいことしようと思っていたのに。」
そんな感情の抜けた棒読みの声がして保健室のドアが横滑りに開いた。
そこにいたのは金髪ツインテールの少女だった。
手には自分へのいたずらのために用意された黒と赤のマジックペンが握られていて、もう片方の手には小さな小型拳銃が握られていた。
(なんだ?こいつ…)
少年はそう思い一歩後ずさりしたが対する少女の方は興味ありげに近づいてくる。それも無表情のまま。
「あなたですか?リーダーを侮辱し入隊を断った少年とは。」
感情は籠っていないものの、若干怒っているような口調で話す彼女を察する限りどうやら相当怒っているらしい。
その証拠に小さな小型拳銃を彼のこめかみに向けたけたのだから。
少年は慌ててなだめようとする。
「
お、おい待てよ!落ち着けって!!」
「…一回死にかけてみますか?」
少年はなんかマジで切れてしまっている彼女に向かって苦笑しながら話をそらそうとすした。
「あ、ああなんだよそれ!ハハハハ!面白いぜ、この世界でのジョークな?センスいいよ」
「どうやら、相当死にたいようですね。安心してください、この銃の弾の威力では最高でも頭蓋骨の破壊とくも膜下出血程度で死にはしません。」
「それ死ぬよりひでぇよ!!」
そう言って会話が止まりしばらく少女は沈黙していたがやがて口を開くと「しかたない」と一言区切って許してくれた。
自分がやったことがそれほどいけないことだとは思っていなかったが。
彼女は拳銃を下げるとドアの方にくるりと周って少年に背を向けると最後に一言。
「まぁ、あなたの行為は私的にもう死刑確定なのですが、あなたを死なせてしまってはリーダーも悲しみま
す。今回ばかりはこれだけで許すことにしますよ。」
そう言って部屋を後にした少女は静かに笑い保健室に取り付けた超小型爆弾の起動ボタンを静かに押した。
ピ…!
同時にドカーンと後ろで爆発があったが少女は無視して去っていく。
「ざまぁみろ、三下!!」
廊下でそんな声がした。
De-tao-ba-araibu7 end