小説『IS 〜化物は原作に関わらず教室の隅っこで〜』
作者:書きミン()

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六話二人の打鉄持ち
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(吉田要の証言)
―正直に言うと、まさか原作キャラとは思いませんでした。
















第二整備室

「誰?」

「私…だよね?」

そう言って振り返った私は、一応礼儀としてヘッドフォンを取る。
私の後ろに居たのは一風変わった水色の髪を持った少女だった。
眼鏡をかけた彼女は何所か物静かな印象を受けた。

肯定の意味を込めて彼女は首を軽く縦に振った。

「一年一組吉田 要。更識簪さんで……あってるかな?」

私と同じ専用機持ち、クラスは四組。機体は『打鉄二式』。
私の名前を聞いた時、少し目を見開いたからおそらく同じ打鉄持ちとして話は聞いているのだろう。
そういえば、生徒会長と同じ苗字だ。

「私に何か用?」

「同じ打鉄持ち同士、一応会っておきたかったって言うのもあるけど」
私は後ろにある打鉄を軽く叩いた。
コンコン
「この『打鉄参式』を改造しに来たって言うのが一番の理由かな。まぁ、今は何にも弄ってないからただの打鉄だけど」

弄るのはこれからなんだけども、なんと言うかバックアップが無いので大変になりそうだな……。
まずは、作るための機械から作らないといけないって……無いですよね。





「織斑先生」

「何だ」

「整備室の使用って許可要りますか?」
危険な機械とか沢山在るし。

そう、私はいよいよ打鉄参式の改造に取り掛かることにした。
ちなみにテーマは二つ決めていて
『ISをいかにして宇宙に飛ばすか』『神様が創ったチートISにいかに迫るか』
と言うものである。

「いや、要らないが」

「そうですか、ありがとうございます」

「『打鉄参式』か。整備するといっても手伝って貰う当ては在るのか?」

「いえ、一人でやろうと思っています」

「……そっちに関しての知識は在るのか?」

意外にも反対されなかった。
>テストで100点取ったし、そっちの知識もあると思ったとか?

「基礎程度には、通信機等を通じて知り合いに助言を貰う約束はしています」

本当に私自身には基礎程度の知識しかない。なので心から助言を貰うことは初めから決めていた。
しかし、改造した内容に私が答えられないと不味いので、きちんと表向きも助言を貰っているという形にしておこうと決めた。

「そうか……」

会話が終わったようなので、頭を下げて職員室を出ようとした。

「吉田」

「はい」

「第二整備室へ行け、そこに居る更識簪に設備の使い方を聞くといい」

「更識簪……私と同じ打鉄持ちの人ですか?」

「そうだ。学年が同じだし話しかけやすいだろう。それに更識も一人でやっているそうだ」

「整備科の補助無しで、ですか?」

「あぁ」

すごいですね、私は心の助言無しでなんて到底無理だろうし。

「……そうさせてもらいます。私も個人的に更識さんとは何時かお話しようと思っていたので」
どんな風に改造しているかとか見てみたいな。

>「二式さんはぅむぐ!?」
>せっかくの楽しみなんだから奪っちゃだめだよ?





「と、言う感じなので迷惑をおかけすると思いますが、よろしくお願いします」

「……分かった」





結局、さんちゃんはしまうことになりました。
何故かって?
前にも言ったかも知れませんが、私がしたいのは改造・製造であって調整では無い。
そしてここには材料が無いし機材も無い。と言うより心いわく機材のレベルが低すぎるらしい。
と言うことで、ひたすら機材の位置を覚えることに費やした。


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お久しぶりです。
やっと(?)出てきました更識簪さんです。
最初に書いてあるように彼女がメインキャラである事を主人公は知りません。
そしてここから簪さんに関して原作崩壊が出るかも……本人の全く気がつかない所で。
次は簪さん視点になります。
ここらへんから題名に統一性がなくなり始めるかと思いますが気にしないでください。
……何時か一気に変更するかもしれません。

苗字間違えてましたすみません。まさか楯無が生徒会長の名前だった!!!!

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