そろそろあたしも戻らないといけないし……サヨナラ……っ」
悲しい顔をしてそこから去ろうとするミルフィにドラえもんは最後にこう聞いた。
「ミルフィちゃんっ、僕たちはこれからどうなるの!?」
彼の問いに彼女は立ち止まると振り向いてこう告げた。
「心配ないわ。アナタたちは私達の勝手で連れてきたから、何の罰を受けることなく地球へ帰れるヨ。
……けど、『異星人文化干渉法』にある通り、アナタたちは知りすぎてしまった。
これからアナタたちには記憶操作で今までの記憶を全て消してもらうわ。
つまりあたし達とは始めから会わなかったことになるのヨ」
「何だって……それじゃあ……ここのコトやのび太達の居場所も……」
「全て消されるって……こと?」
そしてミルフィはまた振り返り、最後にこう告げて去っていった。
「……本当にごめんなさい……」
その言葉の前になすすべもなく三人はその場で固まる。
そして周りには重苦しい雰囲気に包まれたのだった――。