小説『大長編ドラえもん のび太の宇宙大決戦!!【R-15】【完結】』
作者:はならむ()

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のび太としずかはゆっくり立ち上がる。しかしこの通路は急激に暑くなり汗がだらだら流れ出てくる。

「……あつっ、な……何が……ああっ!!」

「ラクリーマさん!!?」


振り返ったそこに至るところに散乱したガラスの破片、そして壁に寄りかかり朽ち果てているラクリーマの姿が……。


「ああ……ラクリーマァァァァ!!?」

「しっかりしてラクリーマさ……ああっ……いやああっ!!」


……先ほどの爆風と熱で顔、首から下、上半身にかけて大火傷で、顔に至ってはもはや熱で半分以上が皮膚がただれていた。

そして割れたガラスの破片が追いうちをかけて身体中、そして顔中に突き刺さり、両眼さえも……。

「しっかりしてよぉーっ!!!」

「いやよ!!イヤイヤっっ!!」

のび太達の問いかけに応え、微少ながらも反応した。

「お……お前……ら……大……丈夫……か……っ」

その痛々しく変わり果てた彼の姿に二人はもうかける言葉はなかった。

「せっ……せっ……かく……の……色…男が……台無し……さねぇ……。

情け……ねえこと……にぃ……もう……動け……ねえ……何も……見え……ね…えぜ……」

もはや喋ることさえも億劫となっていた彼にのび太は――。

「ばっ……バカだよ!!バカだよラクリーマはァ!!
どうしてそんなに自分のことより僕たちのことを!!」

「言った……だろ……俺は……お前……ら……を、地球……に帰す……てなぁ……」

彼はゆっくりと義手を上げて、今にも下ろしそうになるくらいに震えながらも先の通路に指をさした。


「……ここ……から、まっすぐにぃ……いけ……。
そう……すれ…ば脱出……ポッドに……」

「ラクリーマ……は?」

「……二人……とも、ここで……お別れだ……俺は……もういけそう……に…ねえ……」

「ええっ!!?い、イヤだよ!!ラクリーマも一緒に脱出しよう!!」


「……のび太……しずか…………お前らに……アマチャンとか……お人好しと……言ったが……俺がぁ……一番アマチャン……だったわ……」


「「…………」」

「……二人とも……今は自分が……助かることを……優先にしろ……。
俺みたいなアマチャンは……こんな道を辿る……助かるためなら人を……切り捨てるくらいの……非情さを持て……」

二人はその現実にうちひしがれた。もう、どうにもならないことに。

「……お前らに会えて……楽しかったぜ……」

するとしずかは突然、のび太をグイグイ引っ張り始めた。

「のび太さん、行きましょう!!」

「しずかちゃん!!?」

彼女の引く力にのび太はどんどん足が前へ動いていった。

「ちょっと待ってよ!!ラクリーマは……ラクリーマはどうするんだ!?」

「ラクリーマさんはもうそのままにしてあげましょうよ!!」

「しずかちゃん……?」

彼女から出た発言、それは彼をその場で見捨てるということであった。

「あんな酷い姿になったラクリーマさんをどうしようと言うの!?
無理に動かそうとすれば……あの人からすれば苦痛以外何もないじゃない!!それなら……いっそのことこのまま……っ」


「けっけど……っ」

「のび太さん……もう私達にはどうすることも……どうすることもできないのよ……」

しずかはその座り込みまた泣き出してしまう。
彼女の言う通りであった。ラクリーマはもう立ち上がることはおろか、もう命の火が消えかかった状態である。

このまま静かに死なせてあげることは彼にとって一番の安楽だろう。

これは地球でも同様のことがある。災害や戦争時に大勢の負傷者がいた場合、危篤状態の患者よりまだ助かる見込みのある患者を優先的に救助する。
この方が効率的に且つ、救助できる人数を増やせるのである。これを『トリアージ』を呼ばれる。

今は怪我人はラクリーマだけであるが本人は完全に危篤状態、しかも今の状況から行くとのび太達は彼を助けようものなら自分達が逆に危険にさらされるうえ、彼からしたら死人に鞭である。
つまり、ここは二人だけで脱出するのが適した選択なのだがのび太は納得しきれていない。

「……確かにしずかちゃんの言う通りだと思うけど……僕、どうしてもラクリーマを見捨てることはできない!!」

「のび太さん、あなたはバカよ!!そんなにラクリーマさんを苦しませたいの!!?」

「銀河連邦って人達が治療してくれるかもしれないし、だめならドラえもんの道具でもしかしたら治るかもしれないじゃん!!

それにラクリーマがいないとその脱出ポッドの操作がわからないんだよ!?」


「………………」

「僕はバカだよ、お人好しだよ!!
けど……ラクリーマが死ぬなんて僕には考えられないんだ!!
しずかちゃんだって死なないでって言ってたくせに嘘をつくの!!?」

「!!」

のび太はしずかに背を向けて、ふるふる身体を微動させる。

「僕は一人でもラクリーマを助ける。ラクリーマが動けないなら僕がラクリーマの足になる、目になる。
しずかちゃんは嫌なら先に行ってて……」

のび太は倒れているラクリーマの元に向かい、しずかはその場で途方にくれていた。
自分も彼を救いたい、できるなら生きてほしい、だがこんな子供二人で一体何が出来るのだ……。

「のび太さん、あなたって人は……ホントに…………」

しかし、彼の今の姿を見ていると嫌でも奮い立たせられる。
そして彼女の選んだ道は……。


「ラクリーマ、まだ生きてる!?」

「……のび太……何やってんだ……早く……行け……!」

「僕がラクリーマの足と目になってあげるからやっぱり一緒に脱出しよ!」

「……な……っ、バカ……ヤロォ……」

のび太はラクリーマの腕を強引に肩に掛けて持ち上げようとするもさすがに子供一人では力不足であり、立ち上がれない。

しかし、そこにしずかも現れて……。

「のび太さん、反対側はあたしがもつわ!!」

「しずかちゃん!!?」

何としずかまでもがそのか弱い身体を無理してのび太と同じように腕に肩に掛けた。

「……俺……のことはいい……から早く……」

のび太は彼を励ますように優しくこう言った。

「やっぱり、僕はラクリーマの言う通り超がつくほどのバカでお人好しだし、アマチャンだよ。けど……僕にはそれが似合ってると思う。もしあのままラクリーマを見捨ててたら僕が僕で無くなるような気がするから……」

「…………」

「ごめんなさい……あたしもさっきあなたを見捨てようとしたけど……のび太さんの姿を見てやっぱりこのままは耐えられないと分かったの。だから――」

もう原型を留めていない顔のラクリーマはすでに喜怒哀楽の表情を作れないがその心境はどんなものだろうか――。
火事場のバカ力というものか、二人の力を合わせてラクリーマを一気に立ち上がらせた。

「ラクリーマ、きっとあの人達やドラえもんが治してくれるよ。だからちゃんと気を持って!!」

「なるべくラクリーマさんに負担をかけないように歩くから安心して!!」

のび太としずかの励ましにラクリーマは……。

(お前ら……ホントに、あいつら以上のバカヤロウだな……。
だが、お前らのそういう性格は嫌いじゃないぜ!!)

なんてことだろう。二人の力に応えるようにラクリーマ自身が少しずつ、少しずつ足を前に出して歩こうとしている。
そう、ラクリーマは生きることに活力を生み出したのであった。

絶対に生きて脱出する。三人の考えは1つにまとまり、ゆっくりと格納庫へ近づいていった。内部温度が急激に上昇、そして空気が少しずつ失われつつあり、そしてラクリーマを支えながら歩くのび太もしずかも見るからに疲労困憊であるが諦めることなくひたすら歩き続けた、汗だくになりながらも、激しく息を切らしながらも――。


――そしてついに三人は目的地である第15格納庫へ到着した。ドラえもん達が向かった格納庫のように戦闘ユニットはほとんどなく、がらんと広い空間があるだけである。

しかしここも崩壊の刻が迫り。地震のような震動と至るところに火災や爆発が起き、ぐずぐずしていられない。

「脱出ポッドは……」

「……右の端だ……」

「右端ね!!」

小声しか出せなくなっているも、しずかとのび太はちゃんと聞き取り、彼の示した方向へ進路を取り、向かう。
広い空間を渡りきり、ついた場所は格納庫内でも最端、そこに並ぶはいくつもの小型機、脱出ポッドと射出用カタパルト、そして外に出る空間ハッチであった。
その中の一機には最初から照明と機械音が微かに聞こえる。

「……あれに乗れ……あとは……お前らでも……動か……」

次第に言葉も途切れていくも二人にはあれに乗れと理解できた。扉が開いていたので何の躊躇なしに乗り込み、その場で大胆に倒れて大きく息を荒らす三人。

「ちゅう……央の……レバーを…………」

「レバーをどうするの!?」

「前……に……倒せ……」

「それでどうなるの!?」

しかしラクリーマは何も反応しない。慌ててすぐに確認すると、返事はしてないが首を縦に動かす動作をとっている。

のび太はコクッと頷くとすぐに操縦パネルの中央の巨大レバーに手をかけた。

「しずかちゃん、ラクリーマ……いくよ!!」

のび太はレバーを全力で前に押し出した時、ポッドの扉が閉まり、空間ハッチが開放、それに伴いカタパルトを少しずつハッチへ近づいていく。

「やったあっ!!これで助かったんだぁ」

「ええっ!!」

ついに脱出できるとのび太としずかは喜びに満ちていた。


(エクセレクター、みんな……じゃあな……)

ラクリーマは今までの全ての思い出を振り返っていた。
仲間との触れ合い、そして数々の戦闘、そして恋愛、全てをここで捨てなければならなくなった彼だがもう未練はなかった――。

あとはポッドが射出されればそれで脱出完了であり、三人は希望に溢れていた。








(ガタっ!!)


脱出ポッドが大きく揺れてそのまま停止、全く射出の気配がなかった。

「う、嘘!?なんで!!?」

その訳が分からず慌てているのび太達にパネルから突然、音声が……。


“緊急事態、緊急事態、射出カタパルトに異常が発生、直ちに修理を開始してください、繰り返す……”

(! ! ?)

最悪の事態である。爆発の影響でカタパルトが故障、射出装置が壊れてしまった。
最後の最後で不幸が襲いかかった。今さら修理する時間などないし二人には仕方が分からない、ラクリーマはこんな状態……かと言ってこのままいても三人とも、エクセレクターと共に宇宙のチリになってしまうだけだった。

「うわああん!!せっかくここまで来たのにーーっ!!」

「あ……あたし達、もう終わりなの……っ?」

こればかりはどうすることもできない、のび太としずかは完全に絶望した。
もう死ぬしかないのか……。


それはラクリーマも同じであった。

(……情けねえ……結局……こいつらを助けられねえ運命だったってのか……っ)

息を弱くなり、段々と意識が遠のいていく彼は今度こそ命の火が消えかかり、走馬灯が脳内に流れる。
……それは死ぬ直前であることを意味していた。

(ああっ……今度こそ……死ぬのか……っ)

ついに彼は息も止まってしまった――。
;
………………………

“ラクリーマ、『ブラティストーム』を移植するぞ”

“ああっ、いいぜ”

これはエルネスがまだ生きていた時の頃、開発エリアにある実験室でラクリーマに義手を移植つけさせようとした場面である。

“ホントにいいのか?せっかくの左腕がなくなっちまうぞ?”

“ああっ、強くなるならそれでかまわないさ、なんつったってお前の最高傑作だからな”

手術台に寝かされて、左腕を切断するために麻酔をかけられようとしていた。

“これをつける前に言っておく。ブラティストームは俺が造った作品の中でも一番の物を思っている。サイサリスの野郎にも劣らないくらいの誇れる代物だとな。
だからラクリーマ、決して粗末に扱わないでくれ、これは俺とお前の『親友(ダチ)の証』だとな”

“わかった。これが破壊される時は俺が死ぬ時だ、そのくらいの覚悟が無ければわざわざ義手の移植に志願したりしねえよ”


エルネスは『ブラティストーム』を両手に持ち、誇らしげに眺めた。

“こいつに大事にしてもらえ、お前とラクリーマなら相性はいいハズだ。
じゃあラクリーマ、移植に成功したらまず炉心に火を灯してやる、そこから少しずつリハビリで義手を馴らしていけ。ちいと激痛がくるかもしれん耐えてくれ”

“大丈夫だ、俺だって早く使いたいんだ、痛みなんぞ屁でもねえよ”

“……よし、なら麻酔をかけるぜ。今はゆっくり休みな”

“頼んだぜ、エルネス……”

そして彼のこの場面の記憶はここでなくなった……。

………………………

(もっ……もしかしたらこれなら……)

彼に意識が復活し、微動しながらその焼けて爛れた口をゆっくり開いた。
「の……び太、しずか……」

突然二人を呼ぶ声に、すぐに駆けつけた。

「……俺を外に……出して……くれ……っ」

「どうして!?もう外は危険なんだよ!!」

「……早く、しろ……脱出……できる方法が……」


「脱出できる……の!?」


彼は僅かに頷いている。一体どんな方法が……。

しかし、彼にその秘策があるのならそれしか希望はない。二人は彼に望みを掛けた――。

「じゃあ行くよ……」

ラクリーマを立ち上がらせ、二人の渾身の力でポッドから降りる。しかし爆風、炎がとうとうこちらまで迫り始めていた。

「脱出ポッド……の後ろに……ハッチの反対側……だ」

――そして指示された場所に彼を連れていった。

「…………どうするの……?」

「…………」

すると彼は急に喋らなくなった。これはまさか……。

「ラクリーマどうしたの!?死んじゃいやだよ!!」

ところが、

「のび太、しずか……俺を置いて……脱出ポッドに……乗るんだ……」

突然の指示に二人は耳を疑った。


「ええっ!!?なんで!!?」

「いやよラクリーマさん!!あなたをここに置いていけないわぁ!!」


「……早くしろ……三人とも……死んじまう……」

「そんなあ……せっかく……せっかくラクリーマと仲良くなれたのに……」

本当の意味での別れ、それはもう生死の意味で二度と会えなくなってしまうことであった。

涙を流す二人に彼は優しくこう二人にこう語りかけた。

「……二人とも、……俺らの分まで……元気で……生きてくれ……………っ」

「「…………」」


――辛い別れの挨拶を終え、悲しみにくれたのび太、しずかは脱出ポッドに乗り込み、窓越しから立ち往生しているラクリーマの最後を見届けようとしていた。

そしてラクリーマは『ブラティストーム』にこう念じるのであった。

(相棒、最後の仕事だ……頼んだぜ……)

左腕が切り離されて自立回路が起動、宙に浮かび上がった時、左肩内部位が一気に開放、蒼白く光る小型NP炉心が露出した。

(ギチ……ギチギチ……ギチュ!!)

左腕が露出した炉心を無理矢理引きずり出そうとする。それに伴い、連結している数々のチューブが生々しく内臓のように飛び出した。

そしてそれを取り出すとまるで太陽のように輝く炉心を、のび太達に堂々と見せつけた。

「ラクリーマ……それは……っ」

「これって……っ、ああっ!!」

二人は気付いた。彼が何をやろうとしているのか……。

そしてラクリーマも露出する炉心から発するまばゆい光をもはや目が見えなくなっているがしっかり感じとっていた。

(こ……これがニュープラトンの光か……あったけえ……っ)


――ラクリーマが考えた方法……それはブラティストームの動力炉である小型NP炉心の出力を急激に上昇、暴走させて爆発、その衝撃で脱出ポッドをハッチへ押し出すということであった。
しかしそんなことをすればラクリーマ自身はただではすまない。
現に出力を一気にあげているが、その生み出た凄まじい熱によってラクリーマの身体が少しずつドロドロに溶け始めていく。
その姿にのび太達は目を背けたくなるも、こらえてそれを見続けたのであった。生きるということを捨てる代わりに自分達に託したその思い、なんで目を反らすことなどできようか。

(もう……ダメ……だ……)

だが、その超高熱に耐えきれずラクリーマが膝が折れてしまう……。









“リーダー、何一人で頑張ってんスよ?俺らにも手伝わせてくだせえな!!のび太としずかを助けるでしょ?”

突然、ラクリーマの耳に聞き覚えのある声が……。

(れっ……レクシー……か……っ)

“あたいも手伝うニャア♪レクシー、みんな、ここは力を合わせる時だよ!!”

“おうっ!!”

彼には分かった。自分も周りに大人数の仲間が自分を支えているのが……。
レクシー、ジュネ、ラン、エルネス……死んでいった仲間達が彼の身体を支えて、炉心に力を与えている姿が……。のび太達には何も見えていないのは彼だけの最後に見た……いや、幻想なのか……。

(お前ら…………俺に力を貸してくれるのか……)

それは、ラクリーマの守護するように集まる彼等はまさに神々しい光景である。
――そしてラクリーマを優しく抱擁する、ある美しい女性の姿が……。
何も見えないハズの彼にはしっかりと誰なのか分かっていた。


(ユノンか…………)

彼女は何も喋らないが、彼女はまるで無垢の子供のように屈託のない満面の笑みを彼に見せた。それは彼女が本来、できるはずであったその表情に……。

(お前も手伝ってくれるのか……そうか……)


――炉心に膨大なエネルギーが収束した時、それが一気に解き放たれた――。

(ラクリーマァァァァーーーっ!!!!!)

そして彼が二人に向けた最後の想い、それは……。


(あ り が と な … … ダ チ 公 ! ! !)


――義手が炉心を握りつぶしたその時、閃光を拡散させ爆発。その光にラクリーマが飲み込まれていった。

そして生じた強烈な衝撃波がその周囲一帯、のび太達の乗った脱出ポッドも含めて全て吹き飛ばした――。


エクセレクターがついに全崩壊し、内部から暴走したエネルギーが光となって宇宙へ放散。瞬時に艦全体を覆った。


(―――――――――――――――!!)


それはまるで超新星爆発のような閃光と衝撃波がこの宙域全てに放れたのであった……。

救出され、こちらも脱出成功したカーマイン達と共に格納庫のモニターでその光景を見ていたドラえもん達。しかし、のび太達の姿などなく、少しずつ不安を抱いていた。

「のび太君……しずかちゃん……」

「……死んじゃったのかよ……二人とも……」


「そ、そんな……っ」

誰もが信じたくないことに頭を抱える中、カーマインの通信機に連絡が……。

「どうした!!」

“それが……ここから125ギャロ、XXY方位の宙域に謎の小型機が浮遊しています。エミリア大尉達の先ほど搭乗していた機体と同型です!!”

その報告に全員が驚愕すると同時に再び希望が湧いたのであった――。

そして直ぐ様、その小型機の回収作業を開始、ドラえもん達のいる格納庫へとサルページされた。

そして中を開けると……。
「ああっ、のび太君達だ!!」

「けど……あの男がいない……じゃあ……」

ラクリーマの姿がなく、のび太としずかは中の床で隣同士で仲良く静かに眠っていた。彼らの顔は酷く泣いたのか目の下が赤くなっているも、その表情は穏やかであった……。


かくして……この一連の騒動は事実上、アマリーリス壊滅というカタチで幕を閉じたのであった。

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