小説『FAIRY TAIL 光の魔法剣士』
作者:ライデン()

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 〜原作前の五年間〜

 やぁ、久しぶり。ハル・グローリーだ。
あの歓迎会からはや五年がたった。え?いくらなんでも早いって?わかってるよ。今から説明したる。


 まずは歓迎会から数ヶ月後、仕事の帰りに猫に出会った。はい、お察しの通り、こいつはエキシードだ。因みに雄。時期的にハッピーと同じときに生まれたらしく、俺に出会うまで一人で生きていたらしい。体の模様はハッピーと同じで色はオレンジの猫だ。

 ハル「お前一人だったのか?」

 ?「…(コクッ)」

 ハル「そうか、なら俺と一緒にギルドに来ないか?」

 ?「?…ギルド?」

 ハル「そうだ。どうだ?」

 ?「……(コクッ)」

 ハル「よし、それじゃ行くか。「レット」。」

 ?「レット?」

 ハル「お前の名前だ。いいだろ?」

 レット「(コクッ)…よろしく。」

 ハル「あぁ、よろしく。」

 これが俺とレットとの出会いだった。最初は無口だったが、今じゃハッピーや皆と仲良くなってギルドの一員だ。



 今から三年前、俺はS級魔道士になる試験を受け、見事合格、S級魔道士になった。去年、一昨年でS級魔道士になったミラとエルザがいたせいか、マカロフがため息をついていた。まぁ、エルザやミラは俺と手合わせしたりさたから合格が早くなったけど。S級クエストは楽ではなかったが、やればやるほどなれていった。



 そして二年前、ミラの妹、リサーナが消えた。実際はエドラスに飛ばされたのだが、今じゃこれは言えない。事件後、ミラが俺に抱きついて泣いた。俺は止めることもせずなるがままにした。俺には慰めることも出来なかったから、ミラの悲しみの受け皿になった。その後、原作のように外見や性格も変え、引退してしまった。





 そして今、俺はクエスト中だったりする。内容は闇ギルドの討伐。ギルド名は……忘れた。

 「食らえーーー!!!」

 ハル「食らうかよ。」

 ギィン、ドゴォン!

 「ぐはぁ!」

 今のは相手の剣をはじいて、TCMの爆発の剣(エクスプロージョン)で倒した音だ。そしてレットは……。

 レット「ハァァァ!!」

 「何だこの猫!つえーぞ!」

 雑魚を蹂躙していた。実は俺はレットが一人になったときのために、体術を一通り教えておいたのだ。そこら辺の雑魚には負けないぐらいにしておいた。

 「くそがー!」

 ハル「てめぇがギルドのリーダーだな。」

 そう言って俺はTCMを真空の剣(メル・フォース)にして、平刺突(ひらづき)の姿勢をとった。

 ハル「行くぜ。牙突・真空壱式!!」

 キュィィィン、ズガァァン!!

 「そんな……。」
 「リーダーが……。」

 ハル「さぁお前ら、覚悟はあるよなぁ?」

 『ヒィィィ!!!』

 ハル「行くぜ、レット。」

 レット「うん!!」

 ハル・レット「ハァァァ!!」

 『ギャアアアアアアア!!!』



 ハル「はぁ、すっきりした。」

 レット「うん!楽しかったな。」

 かくして闇ギルドの討伐に成功した俺達は、今フェアリーテイルに戻っている。そういえば、竜がいなくなって七年になるな。そろそろ原作開始かな?

 ハル「レット、ギルドまで走ろうぜ!」

 レット「そうだね。行こう!」

 ハル「あぁ!!」

 俺達はギルドに向けて走り始めた。

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