小説『ゼロの使い魔!?〜覚醒の邪竜〜』
作者:イザナギ()

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結局竜石をつかって竜に変身して飛ぶことに。ギムレーとしての姿じゃないよ。マムクート的な姿だよ。

しかし、どうしたものかなー。
どうにかして助けたいってのは決まってるけど、耳を傾けてくれるかも怪しいし……。

さー困った。ま、無理やり、かな。
なんてね。それはともかく、結構飛び続け、やっとついた。

竜化を解いて堂々と目の前から進入。ちなみに、まだ昼間。
ジョゼットを見つけようと探索を開始した。


なーんてこともなく。なんか拍子抜けするほどにあっさりと見つかった。
人違いだったら嫌だから一応確認はするけどね。

「君がジョゼットかい?」
「そうですけど、あなたは? ここの人じゃないでしょ?」

ビンゴ。さて、正直あまり時間をとることもできない。

「僕はギムレー。君を迎えに来た」
「私を? でも私、ここで暮らしててお母さんもお父さんも来ない。あなたのことわからないから、あなたと行く理由も無いよ」
「外の景色を見たくない?」
「……みたい。そう考えると、ついて行ってもいいけど。でもダメなんです。神父さまはここから出てはいけないというから」
「僕が説得してあげる。ただ、外の世界を見るときは、僕にずっとついてこないといけない。もうここには戻ってこれない」

一応そう伝えておく。渋っても意味無いけど、言わないのもどうかな、とおもったため。他意はないよ。

「う、でも私も外の世界みたい。あなたのこと信じる」
「わかった。じゃあ神父さんと話させてもらうよ。……ちょうど、こっちに来るみたいだしね」

そういって孤児院のほうに目を向けると、慌てた風にこちらに向かってくるのが見えた。
軽く手を上げてみた。警戒された。当然だけどね。

「我が孤児院になにようでしょうか?」
「この子をもらいたい。ついでに、僕が連れて行ったことを隠して、ね」
「残念ですが、そのようなことはできません。そこの子は、事情があり、ここを離れてはいけないといわれております。詳しい事情は知りません。前の担当者は詳しく知っていたのでしょうが、そのものも、既に他界しております」
「この子がガリアの王族の血を引いているって言っても?」
「なんと! まさかそのようなことがあるはずが……。もしや!」

わざとらしい、と思える。けど多分この人は本当に知らないんだろう。
目をみればどんな人かわかる。なんとなく、ではあるけどね。

「そう、ガリアの禁忌。双子。ジョゼットは双子で、それを隠すためにここにつれてこられた。……いいや、言い方を変えよう。捨てられた、とね」
「そのようなことがあったなどとは! 何たること。では、この子を元の親の居場所へ返そうというのですか?」
「いや、この子は僕と一緒にいく。事情があるのはお互い様ってことさ。まぁただでとはいわないさ。見たところ、経営が成り立たなくなってるみたいだし、これで秘密ってことにしてほしい」

そういって袋を取りだす。その中には、あらびっくり。大量の金塊が入っていた。具体的には金塊(大)が20くらい。

「これ、は。この子を、売れとおっしゃる」
「人聞きの悪い。僕はジョゼットを迎えに来た。そして今までジョゼットを育ててくれたお礼を渡した。あなたが連れて行く許可さえ出してくれれば、それで終わるんだ」

この人が悪い人だったなら、あっさり受け取っただろうし、あげる量も少なくした。
けど本当に悪い人じゃなさそうだ。見抜けなかったとしても、金塊は無限にある。ぶっちゃけて言うと、どっちでもいい。受け取らなければさらうだけだしね。

「かたじけない。たしかにここの経営は成り立たなくなっています。昔はそうでもなかったのですが、最近は寄付が少なくなっているのです。ジョゼット、この方についていきなさい。あなたには、幸せになる権利があります。お行きなさい」
「うん! いままでありがとうございました! ギムレー、どこに行くの?」
「切り替え早いね……。まずは、君のお姉さんのところかな」

そういってすぐに転移魔法の準備を行う。

「神父さん。くれぐれもこのことは内密に」
「わかっています。では、気をつけて」
「ね、どうやって行くの? というよりギムレーはどうやってきたの? そもそもさっきのお話ってどういうこと?」
「それは後で。じゃ、行くよ!」

大きな転移陣が描かれ、それにのって僕らは帰った。
といっても人目に合うのはいやだから木の上に転移することに。

「ひゃあ! ここどこ!? ギむぐぅ」
「落ち着いて、ね。ほら」
「ん、んんぅ」
「? どうしたの、顔真っ赤だよ?」
「ん、んんぅ……。(今気づいちゃった! ギムレーってものすごくカッコイイよ! それに、なんか……)」

いや、ほんとにどうしたんだろ。心を読む能力とかもらったほうがよかったかも(←なくて正解)。
下のほうを見ると、知らない顔がたくさんある。多分、王家の人だろう。興味ない。

ネオは、流石にまだか。転移使えるはずなのにつかってなかったし。急ぐわけじゃないけど、速く会いたいよ(←まだ3時間ほどくらいしかたってない)。

ゆっくり、なんかかわいいジョゼットでも眺めてまとうかな……。










「……(カクッ)」

あ、気絶した。……鼻は塞いでないんだけど。

あとがき
すごいご都合主義感とか原作をあまり知らないがゆえに口調が変だったり設定が無茶苦茶だったりするのは気にしない方向でお願いします。そのうちゼロ魔の漫画をゲットして読みながら書いていこうかな? とか思ってます。ところで誰かゼロ魔の時系列に詳しい人いますか? タバサの冒険がいつあるのかがよくわからないんです……。 いないなら時系列半分無視で適当なところで外伝としていれるので、一応安心はしてください。

次回、また投稿が遅れます。

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