小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

『ただいま』


家に帰った俺達は


『御帰りなさいませ、一誠様(和樹様)』


出迎えてくれたリーラとシンシアに今日の出来事を話す為に全員呼んでくれと頼む。俺と和樹はそれぞれ

自室に戻り着替えてからリビングに向かった。中に入ると既に皆が席に座って居て俺達を待っていた。

俺は学校で遭った事を話す



一誠 「以上、学校で起きた話は終わりだ。」


和樹 「本当に親父達の言う通りの展開になったよ」


アスモデウス 「そうなんだ。処で一誠君」


一誠 「なに?」


ルシファー 「前にも言ったけどLG(レーティングゲーム)参加したいけど・・・ダメ?」


一誠 「・・・参加するかしないかは置いといて俺は、地位とか領土とか興味無いけど、とりあえず皆に聞く

レーティングゲーム参加したい人はどれぐらいいる?」


俺の問いに全員が手を挙げた。


一誠 「黒歌?」


黒歌 「イッセー、三つ目の条件を決めたにゃん。私もレーティングゲームに参加するわ」


一誠 「それが三つ目の条件か?」


無言で首を縦に振り肯定した


一誠 「解った。三つ目の条件も何とかしよう、取り敢えずはグレモリーVSフェニックスのゲームは

十日後だ。アスモデウス、レーティングゲームをハッキングして観られるか?」


アスモデウス 「ごめんなさい、私では無理・・・あ、(カタカタ)この人達ならできるんじゃない?」


何かひらめいてPC(パソコン)でハッキングして、とある人物達のリストを見せる


一誠 「・・・アスモデウス、これって科学者ばかりのリストだが?」


アスモデウス 「私達には機械が得意な人がいないでしょ?一人や二人の研究者が居てもいいと思って・・・

駄目かな?」

と、不安そうに尋ねられ俺は


一誠 「解った、解った。調べてくれたんだ。無化にはしないさ・・・こいつらにしよう、

    居場所は解るか?」


アスモデウス 「・・・一誠君は凄い人達を選ぶんだね。うん、場所は・・・に・・・・で、

        もう一人は・・・に・・・の・・・だよ」


一誠 「・・・・・成程、場所は解った。こいつ等を俺達の陣営に加えたらもしかしたら、

    悪魔にならずにすむかもしれない。良し、『善は急げ』って言うし明日は休みだから迎えに行くぞ。

     メンバーは・・・そうだな」


メンバーを発表した後、俺達は何時も通りの生活を送った



その翌日、アスモデウスの情報の元にとある異世界の拘置所に着いた俺は


一誠 「ここか・・・黒歌、居場所は分かるか?」


黒歌 「―――人数が多いわね・・・でも、うん分かったにゃん」


和樹 「行こう一誠」


一誠 「あぁ、」


俺、黒歌、リーラ、和樹、レヴィアタン、そしてガイアが中に入る


拘置監


一誠達が探し求めている人物は目を閉じ静かに時を過ぎる事を待っていた。


「―――?」


が、突然目の前に空間に裂け目が開く。中から出てきた人物は、一誠達だった。


リーラ 「貴方がDr.ジェイル・スカリエッティですね?」


ジェイル 「そうだが、私に何か用かね?」


突然の来客したリーラ達にジェイル・スカリエッティは驚きもせず用件を聞く


リーラ 「貴方をスカウトしに来ました。私達は貴方の力が必要なのです。」


ジェイル 「・・・・・」


どうやらジェイルは気づいた様だ。俺達が此処に来た理由を


リーラ 「勿論、唯とは言いません。条件が有れば、何でも申し上げてください約束は御守りします。」


ジェイル 「―――それは本当かね?」


リーラ 「はい、私達は願いを叶える力が有ります」


ジェイル 「分かった。此処にいても退屈だったから助かったよ、そして君達の仲間になる条件は・・・

      衣食住の手配と研究所を、そしてナンバーズ・・・私の娘達を助けてくれないか?

      私と共に捕まっているが別の場所に居るんだ」

衣食住は当然用意できる、研究所も何処かの場所に建築すれば問題ないが、まさか娘がいるとは

思わなかったらしくリーラは俺に求めた。


リーラ 「・・・どうしましょう?」


一誠 「勿論、約束したからには守るぞ。では行こうか」

ジェイル 「よろしく頼む」


その後、ジェイル・スカリエッティの願いを果たす為、各牢屋に閉じ込められた娘達を解放した。

そして看守達がジェイル・スカリエッティ達が脱走したと気づくのはしばらくの後だった。


ジェイル 「ありがとう約束通りに君達の仲間に加わるよ、娘達もいいね?」


『はい』


こうしてジェイルとナンバーズ達を仲間に加えた。


和樹 「それにしても何でこんな処に捕まっていたんですか?」


ジェイル 「私はとある組織に作られた人工生命体なんだ。組織に作られた私は人造人間と

      生物兵器の研究を依頼された。」


人工生命体?ジェイルがか?と俺が思っている最中にジェイルは今までの経緯を話す。


ジェイル 「だがしばらくして私は、嫌気を差してね?依頼をこなしながら生体の改造、人造生命体の開発、

      研究、機械兵器の全ての技術を融合させ彼女達ナンバーズを作り反旗を起こした後、私達は身を

      隠した。そして、長い年月を掛けて戦いの準備を整え12人の戦闘機人を作り上げた。そして、

      遂にとある組織にいるスポンサー達に私の傑作の成果を見せ思い知らせようと、

      実行した。だが、もう少しの所で、」


黒歌 「・・・敗北したにゃん?」


ジェイル 「そうだ。だが、私達をまた利用しようと思ったのだろうね。牢獄に入れられるだけだったよ。」


ガイア 「成程、だけどこうして解放したから利用できなくなったな」


組織の奴等は骨折り損だと、ガイアは呟く


一誠 「ジェイル、悪いけどこのままもう一人、スカウトしに行くけど大丈夫だよな?」


ジェイル 「構わないが一体誰をスカウトしに行くんだい?」


一誠 「取り敢えずその人物の居場所まで行くから俺達の跡に続いてくれ」


ガイア 「では、次の異世界に行くぞ」


「異世界?」と聞いて訝しげるジェイルたちを尻目にガイアが異世界に繋がる空間を開き俺達はそこに潜る


一誠 「・・・・・此処は何処だ?」


ジェイル 「金属だらけの世界に来たみたいだね・・・」


『・・・・・』


これからスカウトする人物がいると思う場所に辿り着いたがそこは足場が金属や鉄で散乱していて他には

十メートル以上大きい山が幾つか積み上がっていた。


一誠 「着いたのが良いけど肝心の人物が見つかんないとは・・・今回は難易度が高いな・・・黒歌

    どうだ?」


黒歌 「ダメ、全然感じないにゃん」


相手の気配を感じろうとしたがこの辺りには居ないみたいだ。


「こうしてもしょうがないから、手分けして探してみない?」


水色の髪の少女が提案した。


和樹 「そうだね。じゃあ、探しに行こう―――っえ?」


水色の髪の少女の言葉に同意した和樹は足を踏んだ刹那、カチッと何かスイッチを押した音がした。

―――そして


ビー!ビー!ビー!


警報音が鳴り響いた


一誠 「・・・和樹、今何を踏んだ?」


和樹は無言で足をどけ、踏んだ場所を掘り起こした。すると、ドクロマーク付きのボタンが・・・・・

押した状態になっていた。それを見た和樹の身体から物凄い汗が流れ出た


「あの〜?大丈夫っスか?」


心配されたが和樹は返事をなかった事に俺は和樹に声を掛けようと口を開くが


一誠 「おい凄い汗が―――!?」


地響きが起きた。すると何処からか声が聞こえた


『だぁ〜〜れですかぁ〜!?私の秘ぃ密〜基地に入〜った者共は〜!?』


声と共に眼前に広がる散らばった金属の大地がゆっくりと左右に広がった


一誠 「良くやった。探す手間が省けた」


和樹 「そうだね・・・爆発じゃなくて助かった」


俺は楽になったと言いながら和樹の肩を叩く、和樹は爆発ではない事に安心した様だ。


ガイア 「何か出てくるぞ」



その言葉を聞いて視線を戻すと左右に広がった大地から金属同士が擦り合うような音が聞こえると何かが

這い出てきた


レヴィアタン「うそっ・・・」


『・・・・・』


女性陣は言葉を失った。何故なら


『紹介いたしまぁぁぁしょう!科学の結晶ェエーークセレントーーー!!!2318・

黒曜の光輝でぇぇぇす!』


黒曜石みたいな輝きを放つとある昆虫の姿に酷似した金属の塊が大地から現れたと同時に


ブウウウンッ!


人が誰もが嫌う昆虫特有の羽を展開し羽ばたき始めその羽ばたきの音が彼女達に襲う


黒歌 「なっ、何あれ!?」


猫耳がペタンと垂れナンバーズもあの金属の塊の姿に身体が震え戦意喪失になりかけている。

リーラは表情には出していないものの身体は震えていた。ガイアはどうやら平気の様子だった


和樹 「機戒でもアレは嫌だね・・・」


ジェイル 「あそこまで私はしないぞ・・・いくらなんでも」


一誠 「何であんな物を・・・・・皆が可哀想すぎるし、ヤバイぞ」


男性陣各自、アレは無いだろうと思った。そして恐怖の瞬間が来た。


『準備はいぃーーですぅかぁぁぁ!?いぃざ!科学の結晶・エクセレント・2318黒曜の光輝!

いっきまぁぁぁす!』


ブゥゥゥゥゥゥ―――――――――ン!!!!!


ある昆虫に酷似した金属の塊がこちらに急接近に飛んできた。


『こっちにくるなぁーーーーーーー!!!!!』


全員怒涛の叫びをあげた。


――――――――――――――――――――――


あれから十分が経過した一誠はジェイルと黒歌(怯えて戦えず)と非戦闘員は

『時空・次元の航路』の能力で、別な空間に退避させた。


ブゥゥゥゥゥゥ――――――ン!!!


『―――!?』


そして今、何故か『科学の結晶エクセレント2318』の小型版の大群が本体から現れ一誠達は更に

悪戦不当の戦いになっていた。


和樹 「くらえ!」


ピッシャー―――ン!ガガガガガガ!!!


和樹は魔方陣を展開。雷を召喚して本体に攻撃する・・・が


『ふふふ、効ぃーきませんよー?私の科ぁー学の結晶!「エクセレント2318」には!

魔力を無効化にする力を取ぉ〜り入れているんですからね〜?』


和樹 「んな!?そんなの有りなの!?」


自分の攻撃が効かない事を解った和樹は打つ手なしになった。


リーラ 「ッ!」


持参しているワルサーP38をリーラは撃つが如何せん数が多い為、雀の涙だった。だが此処でナンバーズが

勝負を巻き返していた


「セッテ、あのクズ鉄共を破壊しよう。IS、ラインドインパルス」


「はい、IS発動、スローターアームズ」
 

紫の髪と金の瞳を持つ女性は固有武装の『インパルスブレード』虫の羽に似た翼を展開、

桃色の長髪をした少女はブーメラン型の固有武装『ブーメランブレード』を展開。


『action!(アクション)』


そして二人は、高速移動しながら次々と切り裂き破壊する


「・・・IS発動【ランブルデトネイター】」


小柄の銀髪の少女チンクは投げナイフ型の固有武装【スティンガー】を投影

『科学の結晶エクセレント2318・黒曜の光輝』の小型版は投影された『スティンガー』は

IS『(金属を爆発物に変化させる)ランブルデトネイター』の爆発による手段で破壊


「チンク姉やる〜!私らも負けられないっスね、ディエチ!」


「そうだね、ウェンディ」


赤い髪を後ろに纏めた少年的な容姿の少女ウェンディは、量子化させた固有武装、先端に砲門がある多種の

機能を持つ巨大な盾『ライディングボード』を出し射撃体勢に入り、ディードと呼ばれた茶色の長髪を

薄黄色のリボンで結わえている少女も量子化させた固有武装である大型の狙撃砲『イノーメスカノン』を

出す。砲撃として出力するIS『ヘヴィバレル』を発現してウェンディと一緒に射撃体勢に移った。そして


『FIRE!!!』


射撃・砲撃で一掃する


『ん、なぁーまいきな!なぁーらば!これならどぉーですかぁ!?』


『科学の結晶エクセレント2318・黒曜の光輝』の口内から砲門を覗かせ


『科ぁ学に不可能は、なぁし!』


ドォォォオオオオオオ!!!


極太の光線を放つ


ガイア 「その程度の攻撃は」


迫りくる光線にガイアは魔力の波動を放ち相殺するかと思えば逆に光線を難無く押し返し金属の塊に直撃した


『なぁーですとぉ!?』


「僕は動きを封じるね」


僕と一人称する散切りの茶髪に中性的な外見をしている少女は相手の動きを拘束そして多数の光線を放つ

IS、『レイストーム』で『科学の結晶エクセレント2318・黒曜の光輝』を行動不能にする。そして


ドガーン!ドッガーン!バチ!バチチ!

ガイアの魔力の波動で直撃した為、『科学の結晶エクセレント2318』は彼方此方に火花が散り爆発が

起きた。それでも尚


『まぁだまだ。これからですよー!』


諦めず宙に飛び二つの特大な鎌を背中から俺達に放出した。


「そんなちんけな物で!」


「通用するとでも思いました?」


赤い髪と少年的な容姿をした少女の簡素な籠手『ガンナックル』と栗色のストレートヘアで容姿はかなり

大人びいた少女の赤い光を刀身とする双剣で鎌と一緒に羽を砕き切断する、羽を破壊された事で

飛べなくなり地に落ちる



『おのれー!よくもやーってくれましたーね!?』


一誠 「スカウトしに来ただけなのに何故こんなに疲れるんだ・・・」


と疲労の表情を見せる


『等々、最後の手段を使う時が来るとは思いませんでしたが!使用せざるを得ないようですねぇ!』


と、また何か来るのかと全員身構える


『いきますよ!―――三十六計逃げるに如かず!』


ガッシャーン!!!


突然の逃走に次の攻撃に身構えていた俺達は、滑りズッコケる


和樹 「って、こんな事している場合じゃなかった!追いかけないと!」


レヴィアタン 「逃がさないよ!」


腕を突き出したと思ったら、『科学の結晶エクセレント2138・黒曜の光輝』と操縦しているであろう

自分達が探し求めた人物と一緒に巨大な氷の中に閉じ込めた。


一誠 「さて、退避させた皆も出して帰るとしよう、スカウトもそれで良いだろう?」


リーラ 「そうですね、皆さんも戦闘でお疲れですしそうしましょう」


ガイア 「では戻るとしよう」


退避させたジェイル達を呼び出して氷漬けになっている金属の塊を空間の中に入れてガイアの力で

俺達の家に戻った。


――――――――――――――――――――――


次元の狭間=兵藤家


ガチャ!


一誠 「ただいまー帰ったぞー!」

玄関の扉を開け放ち俺、ガイア、和樹、黒歌、リーラそしてジェイル・スカルエッティとナンバーズ

総勢18名が帰還した。


ジェイル 「ほう、此処が君達の家か」


物凄い笑顔だ。凄い笑顔に顔が輝いているよ。てか、笑うと少し怖いんだな


一誠 「じゃ、中に入ろう自己紹介もしなきゃいけないし」


その後、リビングに向かいアスモデウス達にジェイルたちを自己紹介した。終えた処でアスモデウスに

尋ねられた。


アスモデウス 「そぉいえばもう一人はどうしたの?」


『・・・・・あ』


一誠 「忘れていたな、大丈夫かな・・・ちょっと連れてくる」


俺は空間に裂け目を作りだし中に潜ってもう一人の人物を担いでリビングに戻った。


アスモデウス 「ソレ、大丈夫?」


一誠 「心配ないみたいだね。というかこの人タフだよ、しばらくすれば意識も回復する」


と、ソファーに横に寝かせて置く、暫くすると


「んーー?ここはどこですかねぇー?」


一誠 「あ、気が付いたか?やっぱりタフだな。」


ガサガサの白けた緑の長髪の長い白衣を纏い体中に太いベルトを巻きつけ首には様々な物を紐でぶら下げた

分厚い眼鏡を掛けた男が目を覚ました様で話しかけるが俺達を見た瞬間


「あーなた達!よくも、さっきはやぁーってくれましたねーぇ!?お陰で死ぃぬかと思いましたよ!」


うがぁー!と、声を荒げて詰め寄る一人の科学者



和樹 「僕達は貴方に訪ねてきたのに攻撃されてはああするしかなかったですよ」


詰め寄る科学者に和樹が弁解して落ち着かせる


「私に尋ねーに?そぉれは、なぁーんですかー?」


一誠 「貴方をスカウトしに来ました。ダンタリオン教授」


一人の科学者、ダンタリオン教授はその言葉を受けて怪しい笑みを浮かべた


ダンタリオン 「ふふふ、私をスカウト何て物好きな人もいるんでーすねぇ?でぇーすが、

        簡単には頷きませんよぉー?」

一誠 「どうしろと?」


ダンタリオン 「んんー、そうですねぇー」


条件は何だと風に聞く俺にダンタリオン教授は何をして貰おうか考える。


ダンタリオン 「では、私の要求を呑んでくれたらいいですよぉー?」


一誠 「要求とは?」


ダンタリオン 「まずは、興味深いものを研究させてください。そして、私の研究の手伝いができる

        人物を探―してください、勿論、研究室の用意も忘れないで下さいよぉー?」

一誠 「・・・」


他の二つは何とかなるし一人いるから大丈夫だ。だけど、興味深い物か・・・アレなら大丈夫か?


一誠 「ちょっと待ってくれ、直ぐに渡す」


ダンタリオン 「はあい?」

俺はある物を収納した空間を開いた。そして取りだした物は俺の父親――誠から譲り受けた二つの古の箱をだしダンタリオンの目の前に置く


ガイア 「っ!一誠、それは」


一誠 「あぁ、お父さんから、貰った二つの神滅具。未だに開けれずに保管していたけど、

    ダンタリオン教授の要求に丁度いいかなって出したが・・・どうだ?」


シュバ!


二つの古の箱は既に一つはダンタリオン、一つはジェイルの手の中にあった。


和樹 「早い!?」


ダンタリオン 「んんー!エェーーキサイティング!!!これは!珍しいぃ!」


ジェイル 「ふむ、つい手に取ってしまったよ。確かに箱の様だが、開ける処がないな・・・何か特別な

      条件で開くのか?一誠くん、直ぐにでもこの箱を調べたいのだが用意はできているかな?」


シンシア 「申し訳ございません、施設は既に用意してありますが組み立てはまだです。

      機材の方は此方で豊富に用意してありますので」


申し訳なさそうに頭を下げ説明する彼女に


ジェイル 「では、一から作らないといけないね」


対して気にしていない様だ。寧ろ「作り甲斐がある」と張り切っていた


一誠 「悪いな。機械の方は俺たちじゃあ解らないからジェイル達に任せるしかなかったんだ」


ジェイル 「気にしないでくれ、それとダンタリオン教授。突然だが私と組まないかい?」


ダンタリオン 「組む?私とコンビですかぁー?」


ジェイル 「あぁ、同じ科学者だ。すれ違いもきっとあるだろう」


ダンタリオン 「・・・・・」


ジェイル 「だが、私達は一誠君にスカウトされた身だ。勿論自由にさせてくれるだろう?」


一誠 「勿論だ。自由に好きにしても構わないし不自由な事は絶対しないさ、俺達の要望に聞いてくれたら

    それでいいからな」


縛る様な事はするつもりもないしな自由が一番だ。


ジェイル 「本人もこう言っている訳だ。不自由な事はない、良い事ではないか?この機を逃したら

      今までしたかった事が出来なくなるそれでもいいかい?」


その言葉を聞いてダンダリオンの答えは


ダンタリオン 「んんー!わーかりましたー!!ジェイル・スカリエッティー!良いでしょう貴方と

        組みましょう!私の生き甲斐は!研究と実験そして発明!」


どうやら組む事を決めたようだ。


ジェイル 「私は機械兵器や生体と人造生命体の改造と開発、研究そして娘達の幸せを見守る事だ!」


ガシ!


お互い手を握手した。


ジェイル 「では早速!行こうではないか!」


ダンタリオン 「理想郷を作りに!いざ行かーん!」


二人の科学者はリビングから出て行った。


一誠 「って、ちょっと待って!場所が解らないのに行かないで!シンシア案内して、一緒に行くから!」


シンシア 「畏まりました。しかし濃い人達をスカウトしましたね?」


一誠 「―――言わないで・・・」


追いかける為に俺とシンシアはリビングから出て行く


「あのー私達は?」


リーラ 「大丈夫です。皆様まずは部屋を案内しますので、付いてきて下さい。」


ナンバーズを部屋に案内するためリビングを後にした。その後、ジェイル達が新しい家族になった

歓迎会のパーティをした。しかし、


ルシファー 「そんなっ!その情報は本当なの!?」


ベルゼブブ 「嘘なのだろ!?」


レヴィアタン 「アスモデウス!」


アスモデウス 「・・・・・」


とある情報を伝えられたルシファー達はアスモデウスに真実を求め詰め寄る


アスモデウス 「間違いないのよ・・・・・同胞達が禍の団と言うテロリストに加わって今では

       旧魔王派と称されているの」


レヴィアタン 「そっ、そんな・・・・・カテレア」


ベルゼブブ 「何故だ、何故なんだ。シャルバ」


ルシファー 「皆・・・どうして」


アスモデウス 「・・・・・クルゼレイ」


四人は悲しみに満ちてしまった

-17-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




ハイスクールD×D 13 イッセーSOS (富士見ファンタジア文庫)
新品 \630
中古 \339
(参考価格:\630)