小説『傍観者』
作者:瑚蝶()

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(永遠の傍観者)

みんな愚かだ
私の一言で世界に絶望して壊れた
一人目に「世界は穢れてるよ。よく見て。」と言っただけで壊れた
二人目は「一人はよく世界をみたよ。」と言うと悲しさに狂い壊れた
三人目は二番目の思考を知っていて壊れた
四人目は孤独のあまり狂い悲しみ三人を追って壊れた
四人は本当に愚かだ・・・
いや、人が愚かなのだ・・・
言葉一つで人生を左右されて自分から壊れていく
人は脆い。人は愚か。人は醜い。人は儚い。
人は汚い・・・
私はこの先もこの命が壊れる寸前までこの檻の中の愚か者たちを見続ける
私は永遠の傍観者。実行者ではない
ただ見るだけの者
これからもこのゲームを見続けよう。
とっても面白い見るゲームを・・・





−完結−

-5-
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