小説『追憶の歯車』
作者:IRIZA()

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忘れ去られたプロローグ


痛いのは嫌いだ。

苦しいのも嫌いだ。

一人にしておいてほしい。

かかわらないでほしい。

誰にも見つかりたくない。

見つかると、恐ろしい目に遭うから。

だから私は、いつも陰で身を隠していた。




一年目、恐れることを覚え

二年目、逃げることを覚え

三年目、隠れることを覚え

四年目、気づかれないことを覚え

五年目に、消えることを覚えた。


六年目に、私は私が見えないことを利用して、巨悪の原因を排除した。



ただし



全てが解決しても私は消えたままで、誰にも見つけてもらえなかった。
誰にも、私は見えなかった。



かくれんぼをしても、鬼ごっこをしても、直ぐに忘れ去られる苦しみ。

どんなに笑いあっても、翌日には忘れ去られてしまう、悲しみ。



私の周りには人がいない。

だから、私も人に寄り添わないと誓った。





ずっと、一人で生きていたんだ。

今更、人と共存なんて、ーーーーーできない。



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おもっくそ日之影さんパターンでいきますwww
作者は、日之影さんを愛してます!!!!

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