小説『魔法少女リリカルなのは〜抜刀龍の生き様〜』
作者:朱雀()

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第十一話


ティーダがうちの部隊に入ってから三週間ほど経ったある日、
『タツネ、ゼストさんからの伝言。“違法研究所を発見した。至急こちらに来てくれ”だそうだ』
「そうか。ありがとな」
さて、いまいるメンツは………、アギト(地球から転送されてきた)と龍たち位だからこのままで良いか。
俺達はゼストさんのところに向かった。




「ゼストさん、お久しぶりです」
「タツネか。久しいな」
「あの〜〜〜〜隊長」
「そちらの方は?」
あれ?説明して無かったの?
「すまん、忘れていた」
さいですか……………
「えっと、時空管理局地上本部総督公認独立部隊“ゾディアーテ”隊長、タツネ・イシダ執務統括官だ。よろしく」
「同じく執務統括官補佐官のアギトだ」
「「よ、よろしくお願いします!!」」
「そこまで緊張しなくて良いから………あと普通でお願い」
「了解です。私はメガーヌ・アルピーノよ。よろしく」
「私はクイント・ナカジマ。よろしくね」
「あぁ。じゃあ行きますか、ゼストさん」
「あぁ」




ミッドチルダの南部、ある密林の中に一件の小屋があった。ここが入り口みたいだが…………
「伏せろ!!」
その直後、頭の上をナイフが飛んでいった。
「誰だ?そこにいるのは」
「やはりバレていたか。さすがだな、抜刀龍」
現れたのは、右目に眼帯をしたパッと見幼女かと思われる少女。名前はチンクである。
「どうしてここに?」
「ここドクターの私有地だから。本当は侵入者を排除するはずだったんだがな」
「そうか。でゼスト隊がここに来たら管理局の闇に触れるんじゃないかな?」
「そうなった場合どうなるの?」
「メガーヌさんいい質問だ。良くも悪くも殺害かな?」
「「「……………………………………………」」」
しばしの沈黙。そして
「「「なに〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」」」
気付くのおそっ!?
そう思ったのもつかの間、無感情な声が研究所内に響きわたった。
『侵入者ヲ発見シマシタ。直チニ避難シテクダサイ。焼却ヲ開始シマス。侵入者ヲ………………』
すると、周りに油がまかれた。
『やぁ、お困りかな?タツネくん』
「ジェイルか。いつの間にポッドの中の人がいないのかは聞かないが、俺達をそっちに送れないか?」
『ん〜〜〜〜〜…………。無理だな。健闘を祈るよ、タツネくん』
ブツン
「「「「「「……………………………………」」」
あいつ、殺す!!
『マスター、それどころじゃない』
「おっと、すまん。さていっちょ行きますか。聖なる守護の光、今交わりて永久の命となる。龍騎召喚!降誕せよ!!エンシェント・フェアリー・ドラゴン!!」
(久しぶり龍音、って何なの、これ!?)
「まぁ大変なんだ。頼んだよ」
(わかったわ。魔を司る力よ、大地の怒りよ、我が声に従いその力を沈めたまえ!プレインバック!!)
プレインバックとは一定範囲内で彼女が認めた魔法、自然現象(炎等)を無効にする魔法だ。
それにより周りの炎はすべて消え去った。
「では、チンク。ジェイルのところに案内してくれ」
「あぁ、わかった」
俺達はチンクに付いていきジェイルのところに向かった。

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