第十三話
「と言うことで、ゼスト･グライガンツ、メガーヌ･アルピーノ、クイント･ナカジマが入隊することになった。彼らに負けないように精進すると共に、彼らの活躍を期待する。良いか？」
『『『はい!!』』』
「それでだ、お前たちにコールサインもとい黄道の加護を与えよう。武将との戦いで役に立つだろう」
『『『黄道の加護？』』』
(説明しよう。黄道の加護とは、黄道に並ぶ十二星座のそれぞれの持つ力のことを指す。
獅子座のレオは王。魔法を無効化する力がある。
乙女座のバルゴは姫。仲間の魔力を倍加させる。
双子座のジェミニは幻。幻影を使い相手を惑わす。
蠍座のスコーピオンは影。姿を消し、相手の不意を突く。
牡羊座のアリエスは補助。結界、捕縛、回復などのバックアップはプロと言える。
山羊座のカプリコーンは風。速さに関しては随一。右に出るものはいないと言われている。
牡牛座のタウロスは力。全ての物を粉砕する力を持つ。
魚座のピスケスは複写。相手、仲間の魔法をコピーすることができる。
蟹座のキャンサーは刃。すべてを断ち切る力を持つ。
水瓶座のアクエリアスは殲滅。広範囲攻撃を得意とし、集団戦では無敵を誇る。
天秤座のリブラは頭脳。相手の戦略を五手六手、それ以上先まで見通し、作戦を立てる。いわば参謀役だ。
射手座のサジタリウスは射撃。すべてを射抜く力を持ち、日本からロサンゼルスにいるハエでも射抜ける程である。)by朱雀
なんか変な電波が……………………。まぁ良いか。
「ではまずレオは俺、バルゴはアギト、ジェミニはザフィーラ、スコーピオンはアルフ、アリエスはユーノ、カプリコーンは虎、キャンサーはゼスト、アクエリアスはティーダ、ピスケスはメガーヌ、タウロスはクイントだ。効果はさっきの変な電波通りだ」
『『『はい!!』』』
これで八割型部隊は完成した。あとはリブラとサジタリウスを待つだけだな。
「では、本日の練習にはい『失礼します!!』クロノか、どうした？」
クロノから緊急連絡が入った。
『ボーバンの研究所が見つかりました。場所は管理外世界第三十五番“ゲーティルド”です』
「わかった。ありがとう、クロノ」
『いえ。こちらからも増援を送りますがどうしますか？』
「いらん。余計な犠牲が出るだけだ」
『わかりました。では御武運を』
「あぁ。ゾディアーテ各員に告げる。これよりミッションに移る。内容はターメル･ボーバンの確保または殺害だ。一時間後、本日五月二十日日曜日午後三時に出発する。各員準備しておけ!!」
『『『了解』』』
待っていろよ、ターメル･ボーバン!!俺は貴様を許さない。けして貴様を許しはしない!!
「龍、全員準備出来たぜ！」
「ありがとうアギト。ではこれより、ゲーティルドに向けて出発する!!準備は良いか？」
『『『はい!!』』』
「では出発!!」
龍音たちゾディアーテ隊はゲーティルドに向けて出発した。