小説『魔法少女リリカルなのは〜抜刀龍の生き様〜』
作者:朱雀()

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第十四話


管理外世界第三十五番“ゲーティルド”。世界の約五割が海、残りの半分ずつを森林と荒野で占めている、いわば戦国時代そっくりの世界である。そこに一つの列車が到着した。時空管理局地上本部総督公認独立部隊“ゾディアーテ”の次元航行艦“龍星”だ。
「ここからは敵の本拠地だ。気合い入れていくz「龍!?」よっと」
士気をあげる号令をかけていると、不意に矢が後ろから飛んできたがお構い無く切り伏せる。
「早速のお出ましかよ………」
そう虎が呟いた時にはすでに遅かった。弓兵隊や槍隊に囲まれていたのだ。
「弓兵隊、構え!!……………………………打て〜〜〜〜〜!!」
幾千幾万の矢が降り注ぐ。
「黒き疾風よ!秘めたる想いをその翼に現出せよ!龍騎召喚!舞い上がれ、ブラックフェザー・ドラゴン!」
(久しぶりの登場だぜ♪)
龍星の頭上に白い羽を持ち、黒い体を持つ龍が現れた。
「頼む、クロウ!!」
(わかったぜ!!)
そう言うと、ゾディアーテメンバーを羽で覆い被さるようにして守った。
(ダメージドレイン!!)
矢を受けるが、吸収されたかのように消えていく。そして、徐々に羽は白から深紅に変わっていく。
十分ほど経っただろうか?羽が一枚残らず深紅に変わってしまった。
(いまだ!!ノーブルストリーム!!)
黒い風が辺りの兵を吹き飛ばしていく。風が止んだと思ったその時にはもう、誰一人敵は残っていなかった。
(あれ?やり過ぎちまったか?)
「いや、問題はないさ。ありがとうなクロウ」
(おうよ!!)
クロウは消えていった。








俺たちゾディアーテメンバーは海岸線を移動していた。すると、
「まちな!!貴様ら、ボーバンのオッサンが言っていた、ぞ、ぞ、ぞ………………………なんだっけ?」
『『『(ズコ〜〜ン)』』』
いきなり現れた海賊?の珍発言にずっこけてしまった。
「ゾディアーテだ、覚えておけ鳥宗我部」
「おう!!ありがて………………てふざけるな!!なにが“鳥宗我部”だ。俺は“長宗我部”だ!!“鳥”じゃなくて“長”だ!!毛利元就!!」
「言われたこともすぐに忘れるようなやつには鳥宗我部が丁度良いわ」
「ンだと!!」
…………………………………………
「行くか」
『『『…………………はい』』』
やはりコイツらの話にはついていけないとわかった俺らは先に行くことにした。しかし、
「ここは行かせるわけにはいかないんでね。いきたくば俺らを倒してからにしな!!」
目の前に現れたのは、前田慶次。戦国時代最強の傾き者(かぶきもの)で有名である。因みに海賊みたいなのは長宗我部元親、緑で輪のような刀を持っているやつが毛利元就である。
「なら、俺が相手をする。先に行け、龍音」
「ゼストさん………」
「なら私オクラやるからクイントは海賊やっちゃって」
「わかったわ。と言い訳で、ここは任せなさい♪」
「メガーヌさん、クイントさん」
やはり仲間にはこういうのがいるけど、
「(なんか死亡フラグ立ててるし…………)まぁ良いか。三人には黄道の加護の使用を許可する!!君達に星の導きを」
「「「星座の加護を」」」
元ゼスト隊メンバーを残し、先に進むことにした。
(死ぬなよ…………)

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