第三十一話
どうも…………私立聖祥大学付属中学校三年一組担任の石田龍音です………何でこんなにテンションが低いかって?それは………
「太刀風涼(たちかぜりょう)だ、よろしく!!(ニコッ)」
『『『きゃぁぁぁぁ!!かっこいい!!』』』
転校生が転入してきた。しかも八月にだ。さらに彼は転生者である。金髪で赤と黄色のオッドアイ。顔立ちは正真正銘のイケメン。背も180?近くある。
「<龍さん、彼は>」
「<あぁ、転生者だ。呼んだら補習室に来いと四人と虎に言っといてくれ。頼んだぞ、フェイト>」
「<はい>」
後で作戦でも話し合うとして、
「んじゃ、太刀風は廊下側の一番後ろの席な」
「な!?」
太刀風が焦った表情をした。なのは達の近くにでもなると思っていたのだろう。そうは問屋が許さない。ちなみに仲良し五人組は窓側の一番前である。
「どうした?早く行け」
「チッ!わかりましたよ!!」
「んじゃ、一時間目は教化担任に説明しとくから、あまりうるさくならないように太刀風への質問タイムとしよう。どんどん質問しちまえ。あ〜、仲良し五人組は後で補習室に来い。勉強道具持ってきても良いからな。お前らも勉強したいなら補習室来て良いからな〜」
そう言い残して俺は教室を後にした。
よう、俺は太刀風涼。転生者だ。俺はいま私立聖祥大学付属中学校の三年一組に転校してきた。
「太刀風涼だ、よろしく!!(ニコッ)」
『『『きゃぁぁぁぁ!!かっこいい!!』』』
よしよし、立ち上がりは上々だな。さて次は席だ。まぁなのは達の近くが当たり前だよな!
「んじゃ、太刀風は廊下側の一番後ろの席な」
「な!?」
一番離れてるじゃねぇか!!
「どうした?早く行け」
「チッ!わかりましたよ!!」
「んじゃ、一時間目は教化担任に説明しとくから、あまりうるさくならないように太刀風への質問タイムとしよう。どんどん質問しちまえ。あ〜、仲良し五人組は後で補習室に来い。勉強道具持ってきても良いからな。お前らも勉強したいなら補習室来て良いからな〜」
そう言って担任は出ていった。何なんだよアイツは!?そう考えてると、
「ねぇ、太刀風君ってどこから来たの?」
「家どこ?」
「彼女いる?」
「お前なんかスポーツやってるか?」
「背高いからバスケ部入ってくれないか?」
「いやバレーだろ!」
「野球だ!野球やろうぜ!!」
一気に人が押し寄せてきた。
「一気に質問するなよ。オレは北海道から来た。家は商店街にある翠屋って喫茶店の近くだな。彼女はいないが、ここに来てビビって来たやつなら何人かいるな。だが言わないぞ」
『『『え〜〜………………』』』
チームワーク良いな……………
「ちなみに、部活は入らないぞ。バイトをしてるからな」
「何の?」
「秘密だ」
『『『え〜〜………………』』』
またかよ。
「そういや、あの担任ってあの五人組とどんな関係なんだ?」
「石田龍音先生だよ。タッチー先生は高町さん、あの五人組の内の一人なんだけど、その人と幼なじみなんだって」
「基本的には優しいし教え方も上手い。先生になったばっかりとは思えないよな〜」
なんか評判良いな……。
「あと六組の白神虎君もタッチー先生のカウンセリングで落ち着いたよね〜」
「勉強も出来るしスポーツも上手い、それでいてイケメンと来たら俺らにゃ太刀打ちできないさ」
白神虎?転生者だな、こいつは。
「高町さん達ともよく話してるね………。でもだいたいは勉強の話みたいだけどね」
俺のなのは達に近づきやがって!!
「補習室ってどこだ?ちょっと話がしたいんだけど」
「確かそこの廊下の突き当たりだったかな?あんまり行かないからわからな「補習室は突き当たりで合ってるぞ」虎君!?」
こいつが白神虎か………黒髪でロングヘアー、黒の瞳…考え違いだったか…………
「あれ?染めたの?銀髪の方が良かったのに〜」
「それに黒のカラコン?そのままの方がかっこいいよ?戻さないの?」
なに?染めた?カラコン?どういうことだ?
「元々オレはアルビノでな………あまりかっこいいものではないと思ってね」
アルビノだと!?
「んじゃ、オレは行くから。もう石田先生は行ったみたいだしな」
『『『うん(あぁ)』』』
そう言って白神虎は出ていった。
「ちょっ………まて!!」
オレはやつを追って教室を出た。