無事に船に乗ることができた麦わら一味。
さっきからサンジとウソップがわめいている。あまりのうるささにルリは丸まって耳を押さえていた。ガンッと鈍いおとがした後に、まるで嘘のように静かになった。
「あは、あはは……」
そっと現状を見ればウソップとサンジが大きなたんこぶを作って倒れていた。言うまでもないが、ナミが殴ったのだ。
「ふふ。おとりなんて……」
誰かが二階の柵にすわっている。怪しげな女だ。
「な、なんであんたがこんなところにいるの!ミス・オールサンデー!」
「な、なにそれ……」
「ボスのパートナーよ!こいつに尾行してボスの名前を知ったの。」
「尾行させてあげたの。国のためにBWを敵に回している王女様があまりにもバカバカしくてね。」
その一言がビビの心に火をつけた。
ガチャ……!
一同がそれぞれの武器に手をかけた。あのサンジまでが銃を持っている。
(サンジさんが手をかけるほど危ない奴ってことなんですか?)
そう思うと、自分も妖怪姿になった。いつも通りに自分の意志で姿を変えることができる。ウソップの開発しているものは故障していないらしいようだ。
「そんな物騒なもの、わたしに向けないでくれる?」
サンジとウソップが吹っ飛ばされた。
「!?」
何があったかわからなかった。この怪しげな人が手を出していないのに突然吹っ飛んだのだ。
「悪魔の実か。」
オールサンデーはフフッと笑うといった。
聞けば、そこの島の名前は『リトルガーデン』。とっても恐ろしい島だということ。その一方、ビビの手にエターナルポースが渡される。それは、何もないから追手がおってこない島。しかし、それをルフィは壊した。
「な、何やってるんですかぁぁあぁぁ!!」
「そうよ!もしもあいつがいいやつだったらどうすんのよ!」
「お前がこの船の航路を決めるなよ!」
(うっは〜!かっこいいそのお言葉!いただきましたよ、ルフィさん!)
「ふふ。残念。」
そういうと、大きなカメにのって出て行った。
「もう……!あの女何考えてるかわからない!」
「大丈夫よ。気楽に行きましょう。」