――第二話 とあるロリコンの新世界――
――天界、個人の武器庫――
「……オゥ?」
気が付いた時には、俺の視界は見慣れた坂道ではなくまっ白な空間を捉えていた。
どれくらいまっ白かって言うと二次元幼女のスカートから覗くパンツ並みに白い。
つまり純白って奴だ。
状況の把握のためにも俺は周りをぐるりと眺めてみる……だってミカたん居ないんだもの。
「広いなー、何にも見えないぞ」
何にも見えない、というよりはこのフィールドの際限が無さ過ぎてもう地平線みたいになっているのだ。
つまるところ、広すぎて俺どうすりゃいいんだろ。
あたふたあたふた。
そんな風に俺が一人孤独の空間を彷徨っていると、
「あ、もう居たんですね」
ばっさばっさと羽音を響かせながら登場したのは我らがロリ天使ミカたん。