小説『神のミスでONE PIECEに転生させられた男』
作者:八咫()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

『新たなる地へ』





宴が行われた。

七武海を除名されたクロコダイルが連れて行かれ、少しばてているルフィた

ちをアスラたちが海軍から守り、別ルートで行動していたイガラムたち三人

が現れ、ビビは涙を流して喜んだ。

そこへ一滴の滴が落ちる。何かと思い空を見上げると雨が降った。

兵士たちは喜び、抱きしめ合う。誰しもが望んだ物がそこにはあった。




腹いっぱい食べると言い出したルフィを皮切りに、食堂は大騒ぎとなった。

よもや神聖な場所などと思うものは誰もいなかった。




「それでこれを掲げればいいのだな?」

「ええ、少しは抑止力になるでしょうし、ドラムの時と変わりませんよ、七

武海の枠にビビが入ればなんら問題はありませんから」

「そういうが、ビビは……」

「分かってます。けど除名されたのならばこうするしかないでしょう」

「……」

「平気よお父様」

「ビビ!?」

「私は平気、だって仲間がいるもの」

「そうか……ならば多くの物を見てこい、きっとそれが糧となる」

「うん!!」





「それで、私を捕らえたのはなぜかしら?」

「キャハハ、女が一人だと肩身が狭いだろって」

「は?」

「まぁあとは少し料理が出来ればいいってぐらいだろうな」

「まぁそんなところだろうな」

ダブルフィンガーことポーラを捕まえ、現在は勧誘中である。

「そんな理由で?」

「「「アスラだから」」」

「面白いわね、あなたたちが組織を裏切るぐらい魅力的なのかしら?」

「まぁ、特訓は厳しいが普段は楽しいな」

「キャハハ、そうね組織にいた時より充実しているわ」

「二人はイキイキとしているからな」

「……いいわ、私も従うわ」

「従うんじゃなくて仲間になるんだよ」

「アスラ、話は終わったのか?」

「まぁな」

「じゃ、そろそろ行く?」

「いや、少しだけ待ってくれ、用事があるから。ああ、それと改めてよろし

くなポーラ」

「よろしく船長」

「船長じゃない、アスラでいい」

「あら、じゃあよろしくアスラ」

「ああ」

アスラとポーラはがっちりと握手を交わす。




その一方でルフィたちは夜中に出て行った。船をボン・クレーに奪われたよ

うで、カルガモ隊に送ってもらっている。

ビビは明日のスピーチがあると言うことで別れた。




翌日、ルフィたちはアスラたちとの合流ポイントに向かった。アスラたちが

乗る船をボン・クレーたちに協力してもらい運んだ。

東の海岸で待っていたアスラたちに船を渡すと、周囲を海軍に囲まれている

ことに気が付く。

「先に行けルフィ、俺たちは少し遅れる。海軍のほうは振り切ってくれ、少

しぐらいなら潰しておくがな」

「……分かった」

「これが友情……あちし感激!!」

「やかましい!」

「ぶへ!」

ルフィたちは先に抜け出した。その際ボン・クレーが囮を買って出た。




その一方でビビの演説が始まった。東の海岸で。

「――この国は加盟国じゃなくなりました。けど、魔槍のアスラのおかげで

この先も守られるでしょう。けど、それだけじゃきっと足りない。大好きな

国を自分の手で守れるように強くなりたい! だから、私は冒険をします!

いつまでかかるか分からないけど、きっと帰ってきます!」

でんでんむしを置き、アスラたちを見る。

「行こう!」

「クエー!!」

「ようこそビビ」

ネフェルタリ・ビビはこの日王女という身分でありながら海賊になった。

このことから海軍はアラバスタを滅ぼそうと打診したが、街の至る所でフィ

オナ海賊団の旗が挙げられていた。

それは無言のプレッシャー。

『この国に手を出したら殺す』

旗からはそんな言葉が聞こえてくる。




「さて、まずは邪魔な海軍を追い払おうか」

「ええ、やるわ!」

「クエクエクエー!!」

「さて、フィオナ海賊団の新しい船出だ!」

『おお!!』



黒檻のヒナが得意とする陣をその後いとも簡単に打ち破ったアスラたちはそ

のままルフィたちが進んだ方へと向かう。

また、大将赤犬を殺害したことによりアスラの懸賞金がまたもや上昇した。

踏まえて、ポーラとカルーを除く一味全員に懸賞金が着けられた。



魔槍のアスラ

懸賞金八億ベリー



爆死のファーゴ

懸賞金六千八百万ベリー



浮き石のリモーネ

懸賞金六千七百万ベリー



闘牛のドルトン

懸賞金六千九百万ベリー



反逆王女ネフェルタリ・ビビ

懸賞金五千万ベリー


DEADorALIVE


また、アスラと行動を共にしていたせいでルフィたち全員にも懸賞金がつけ

られた。


麦わらのルフィ

懸賞金一億三千万ベリー



海賊狩りのゾロ

懸賞金七千五百万ベリー



黒足のサンジ(ちゃんとした顔写真付き)

懸賞金五千万ベリー



泥棒猫のナミ

懸賞金一千万ベリー



狙撃手ウソップ

懸賞金一千万ベリー



船医トニートニー・チョッパー

懸賞金五千ベリー



船上でナミがショックを受けていたが、他の者は嬉しそうだった。

この時ルフィたちは船内にロビンが居ることに気が付いていない。



「ええっ!! ルフィさんたちの船にミス・オールサンデーを乗せたの?」

「本名はニコ・ロビン、彼女も色々あるんだよ分かってやれ」

「……けど、それだったらなんでアスラさんの船じゃないの?」

「そりゃ、あの馬鹿集団をナミ一人で抑えるには酷だろ? それにあいつは

いいアドバイザーになると思う」

『アスラ(さん)らしい』

「クエ」

フィオナ海賊団の旅は続く。



<あとがき>

どうも、八咫です。

ビビが仲間になるのはこれを書く当初から決まっていました。

よって少し前に行った仲間候補から外していました。

ここ最近黒ひげの仲間を〜というのが増えてきていますが、さすがにエース

との会話は露骨すぎましたかね? 予想されてしまっているのが自分の文才

のなさに嘆くばかりですが、頑張ります。


次の回にアンケートのようなものを取りたいと思います。

-26-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




Portrait.Of.Pirates ワンピースシリーズ NEO-MAXIMUM ユースタス・キャプテン・キッド
新品 \5300
中古 \7400
(参考価格:\12600)