小説『神のミスでONE PIECEに転生させられた男』
作者:八咫()

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『アルバーナ』





全力で駆けたアスラはアルバーナに到着した。

「はぁ、はぁ、結構きつかった……」

長い階段を上ると、

「貴様何者だ!」

兵士たちに槍を向けられた。

「やめろ、俺は味方だ。上の人間に会わせてくれ」

「貴様!」

「やめろ!」

「チャ、チャカ様……」

「ここへ何の用だ魔槍」

「ま、魔槍!? あの天竜人殺しの!?」

「この戦争を仕向けた黒幕を伝えに来た」

「何?」

「犯人はクロコダイル。知ってるだろ?」

「ああ、カルーからの手紙にも書いてあった。なるほどどうやら本当に魔槍
を味方に付けたようだな」

「まぁな、そこでだクロコダイルを捉える策があるんだが、乗ってくれるか
い? まぁ策って程じゃないがな」

「……いいだろう。乗ってやる」

「そいつはどうも、だが、その前に……内通者を潰しておかなきゃな、剃」

チャカの前から姿を消したアスラは数名の兵士たちを攻撃した。

「っ!? 何を!」

「落ち着け、今攻撃した奴らはクロコダイルの組織の者だ。覇気を使って分
かった」

「覇気?」

「それはまた今度話す。今は俺の話を聞け」

「分かった」

アスラはチャカに策の内容を話した。

「……了解した。争っているふりをすればよいのだな?」

「ああ、向こうにもそれは伝えてある。あとは……ルフィたち次第だな」




二時間後、コーザたち率いる反乱軍がアルバーナへと進行してきた。

国王軍は範囲外で大砲を放ち、反乱軍にアスラの策を受けたことを伝える。

それを受けた反乱軍も戦うそぶりだけを見せる。




「さてと次はコブラさんを見つけなきゃな」

アスラは殺し合いのようなことをしている二つの軍を見ながら、天眼で辺り

を探る。

「…………いた」

アスラはすぐさま剃刀で移動する。

コブラは移動中で隣にはロビンが居た。

「おっす!」

「あら?」

近くに着地したアスラはあまり驚いていないロビンと突如現れて驚いている

コブラを見て少し笑ってしまった。

「お主は……」

「どうも、アスラだ。イガラムさんの願いでビビをここまで連れて行く約束

をしていたんだ。とはいえ今は別行動中だがよ」

「ふふ、どうやらうまくいきそうなのね」

「楽しそうだなロビン」

「そう?」

「ま、魔槍! 頼む戦争を止めてくれ!」

「あー大丈夫、あとは何とかなるから」

「何?」

「まぁコブラさんはロビンに協力してあげてよ、大丈夫、いざとなったら俺

が助けるから」

「あら、それは私が信用できないと言うことかしら?」

「違うよ、予想外のことが起きるかもしれないだろ? 保険は必要だ」

「そっ」

ロビンはそう言ってコブラと共に歩いて行った。

「んじゃ、俺かルフィが行くと思うからよろしく」

「ええ」

背中に声をかけた後、アスラは時計塔を見る。

「さて、次は爆弾か」




アスラが別行動を繰り返している間、ルフィたちは

「おし、クロコダイルをブッ飛ばす!」

同じくアルバーナに集結しており、エージェントと交戦をしていた。

ただしルフィだけはレインベースで合流したペルに乗っている。

ビビはチャカとコーザに出会い、共にアスラの策を実行中である。

その一方でファーゴ、リモーネ、ドルトンはアスラに来るように言われた時

計塔へと向かっていた。



策を行われているとは気がついていないクロコダイルはルフィと王宮前で戦

っていた。

先ほどペルから発見し、直ちにルフィは攻撃した。

「ブッ飛ばす!」

「来て見やがれ、ルーキー程度がこの俺に勝てると思うな」



「お、よく来たなみんな」

「こっちは地獄のトレーニングメニュー以外は何ともなかったぞ」

「そうみたいだな。まぁいい、じゃ次だ。あの時計塔の中に爆弾がある。そ

れを排除する」

「ずいぶんと危険な」

「諦めろドルトン、アスラについてきた以上慣れろ」

「キャハハ、そうね、なれなきゃいけないわね」

「ああ、そうだ、リモーネ。女が一人というのも何かと肩身が狭いだろ?」

「ええ、まぁね」

「んじゃ、ミス・ダブルフィンガーを見つけてきてくれ」

「良いけど……私名前しか知らないわよ? 会ったことないし」

「ああ、そうかならスパイダーズカフェのポーラを知っているか?」

「ええ、なんどかそこに行ったことは……」

「そこの女亭主がダブルフィンガーだ。顔を見れば分かると思うぞ、見つけ

てきてくれ」

「了解」

リモーネは月歩で移動していった。

「我々は何をすれば?」

「そうだな、とりあえずば「魔槍!」なんだよ!」

言葉を遮られ声がした方を見る。

「見つけたぞ魔槍」

「おーローグタウン以来だな犬」

大勢の海兵を引き連れた赤犬がそこにはいた。

「お前にやられた左腕がうずくんじゃ、貴様を殺せとな!」

「いきなりだな!」

右腕をマグマに変え、襲い掛かる。

近くにいたファーゴとドルトンも回避し、臨戦態勢をとるが、

「二人は国王軍と反乱軍をこの広場から非難させろ」

「この人数を一人でやる気か!?」

ファーゴは反論するが、

「いいから! 早く行け」

「……分かった。無事でいろよ」

「ご武運を」

ファーゴとドルトンは周囲の者たちに声をかける。

「ふん、死ぬ時間を先延ばしにさせただけじゃの」

「死ぬのはお前だよ犬、人がせっかくお前たちの汚点を解消させてやろうと

しているのに」

「何?」

「アラバスタがクロコダイルに乗っ取られようとしてたんだよ、そんなこと

も知らないで、七武海を名乗らせてるんだもんな、笑っちまう」

「貴様ァァ!」

「はっ、こっちはまだまだ忙しいんだ。悪いがここで終わらせる」

「終わるのは貴様の方じゃ魔槍!」

その言葉を合図に後方に控えていた中将たちが攻撃を始めた。

「砲突き・神風」

槍を突きながら真空の風を飛ばす。

回避できずにダメージを受けた者が多くでた。

「流星火山!」

「よっ、ほっ、たびたび思うんだが、お前たちの方が酷いことするよな」

「じゃかしい! 貴様を殺せばいい話じゃ! それにこの国はすでに加盟国
じゃないわ」

「何!?」

アスラは驚いて珍しく声を上げてしまった。

「麦わらの一味に王女ビビが居たことが確認され、捕まっている様子ではな
いと判断し、アラバスタは海賊と通じていたと考え、加盟国から除名されて
おるわい」

「……なるほど、ならドラムと同じことをすればいい話だな」

「何じゃと?」

「そうなると、さっさとお前を片付けなきゃいけないな」

「ぬかせ!」

「まだ一度も試してないけど、やるしかないか」

アスラは赤犬たちから距離を取る。

「さて……その心臓、貰い受ける」

雰囲気が変わり、赤犬は警戒をする。

「刺し穿つ死棘の――」

次の瞬間にはアスラは赤犬の傍にいた。

「ぬうっ!?」

咄嗟に赤犬は防御したが、

「――槍」

アスラがそこまで言うと赤犬は口から血を吐き、倒れた。

「ま……そ、う……」

それが赤犬の最後の言葉だった。

「そいつを連れて失せろ。今は忙しい」

アスラは他の海兵にそう言い残し、時計塔へと急いだ。




時計塔内ではMr.7ペアがいたがアスラが瞬殺、そこへペルがやって来て時
間に余裕があるため誰もいない砂漠へと運んでもらった。

爆弾の処理を終えたころにルフィ以外のメンバーと合流さらにリモーネがダ
ブルフィンガーを連れていた。その際ナミが騒いでいたが、仲間にすると言
い納得させた。

また王宮で戦っていたルフィが武装色もどき+水でクロコダイルを撃破。

たしぎ率いる海軍によって連れて行かれた。

また、コブラとロビンは、コブラが遺跡ごと、ロビンを殺そうとするが、ア
スラがそこを救出、コブラを説得し納得させた。

「ところで、少し面倒なことになったんですけど……」

「……除名のことかね?」

「なぜわかったんです?」

「君ほどの大物が来ればどうなるかぐらいわかる。よほど海軍は君のことが
嫌いのようだな」

「はは、まぁしょうがないんですけどね。で、少しご相談が」

「何かね?」

「それは――」



<あとがき>

どうも八咫です。

言い訳はしません。すいませんでした! 策を書くとか言って意味わからな
い文になってるし、赤犬さん嫌いとはいえ瞬殺するし、なんかもうすいませ
ん。

あまり策とは言えませんが、クロコダイルを大勢の人間の前で黒幕とさせる
ために反乱軍と国王軍の前に叩きだし、海軍がそれを引き取るという大雑把
にいうならそんな感じでした。

本来ならイガラムが帰ってくるところでしたがそれは次で書きたいと思いま
す。

そしておそらく次でアラバスタは終わりです。こんな駄文ですいません。

また今後の予定を書こうと思っていますのでもしかしたら次の話はそっちになる
かもしれません。

また、アンケートのようなものを取りたいので、ぜひコメントしていただけ
たらなと思います。

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