小説『プリキュアオールスターズ 出現!最強のプリキュア 』
作者:クラウダ()

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プロローグ

今より400年前、初代砂漠の使徒の幹部、サラマンダー男爵がデューンの怒りを買い、追放された後、キュアアンジェによってモン・サン=ミシェルの礼拝堂に封印されてから、数ヵ月後、知られていない戦いが起きていた。

舞台はフランス

この時代のプリキュア達はとある敵と戦おうとしていた。それは・・・

「はあああ!!!」
『バキィ!』
「ザケンナァァァァァ!」

黒い衣装を纏った茶髪のプリキュアは、後の時代に現れるザケンナーと戦っていた。そのザケンナーを黒い光の拳で吹き飛ばした。それをフォローするのは白い衣装を纏いし黒髪の少女とピンクの衣装の金色の少女。白い衣装の少女は自身より大きい相手の拳をいなし、それを柔軟な体を使って脳天に叩きつけられた。ピンクの衣装の少女は怪物たちの攻撃を光のバリアで遮断し、今度はその光で怪物の動きを封じた。

「てりゃあぁぁぁぁぁ!」

別の場所では赤紫の衣装を纏った茶髪のプリキュアは後の時代に現れるウザイナーと戦っていた。そのウザイナーを精霊の力を込めた拳で吹き飛ばし、さらに

「逃がさないよ」

茶髪のプリキュアが高く飛びたつと同時に光を纏い、瞬時に黄緑の衣装へ姿を変えた。そして上空に待機している水色の羽衣を纏ったポニーテールのプリキュアに合流し、ウザイナーに月の光とカマイタチを放ち、ウザイナーを消滅した。

「はあぁぁぁぁぁ!!!」

違う場所では、蝶と薔薇の意匠を取り入れたピンクの衣装のプリキュアがコワイナーと戦っていた。その周りには赤い衣装を纏ったショートヘアのプリキュア、黄色の衣装を纏った髪をシニョン風にしたプリキュア、緑の衣装を纏ったボブカットのプリキュア、青い衣装を纏ったポニーテールのプリキュアが戦っていた。

「まったく、これだけの敵を用意するなんて、相手は相当の自信があるみたいですね」
「そうね、全く何を考えているのかしら」

赤と青のプリキュアは大量の敵を見てぼやいていた。一方の黄色と緑のプリキュアは

「敵が多すぎて抑え切れません」
「でも、私達が何とかしないと」

しかし、それも大量の物量には抑えきれず、一気になだれ込もうとしていたその時

「はぁ!」

突如、地面が揺れ、周りにクレーターを造られ、コワイナーとホシイナーは転倒した。

「全く、油断しすぎよ」
「ごめん」

ピンクのプリキュアに説教を言っているのは胸に青い薔薇の飾りをつけた紫のプリキュアだった。

「けど、これだけの敵がいるなんて驚いたわ」
「でも大丈夫。みんながいるから」
「そうね、けどあんたらしいわ」

会話が終わると四人のプリキュアと共にコワイナーとホシイナーの大軍の所へ向かった。その一方では

「「「トリプルプリキュアキィィィィク」」」

ピンクの衣装を纏うツインテールのプリキュアと青い衣装のサイドポニーのプリキュアと黄色の衣装のショートのプリキュアがナケサケーベと言う怪物を三人がかりの飛び蹴りで吹き飛ばした。しかし、大量の怪物の前に苦戦を強いらせていた。

「周りは敵だらけ。何とかならないの」

弱気になる黄色のプリキュアに青いプリキュアの叱咤がはいる。

「諦めないで!何とかなるから」
「そうだよ。私達は負けないから」

ピンクのプリキュアが青いプリキュアの言葉に続いて言葉を言ったその時、いないところから人の声がした。

「その通りよ。まだ私達は負けていない」

いったのは赤い衣装を纏ったピンクの長髪のプリキュアだった。

「アカルンの力を使えば、先行しているプリキュアの所へいけるわ」
「じゃあ、それを使って早く、あそこへ行こうよ」
「そうね、けど、これだけの敵を何とかしないと」
「そうだね。でも、この状況きっと切り抜けるって私信じるから」

四人のプリキュアはナキサケーベ、ソレワターセの大軍に戦いを挑むのだった。そして、最前線では

「てぇぇぇぇりゃ!!!」

マゼンタのツインテールのプリキュアがネガトーンを相手に奮闘をしていた。

「もう、突っ込みすぎよ」
「けど、何とかしないとこの辺は滅茶苦茶になるわ」

マゼンタのプリキュアに呆れる白のプリキュアを尻目に青いプリキュアはこの状況を冷静に見ていた。

「けど、ゆだんはダメよ」
「もうすぐ、他の皆もここへ来ますから無理をしないでください」

そこに藤色の花のプリキュアと金色の花のプリキュアがマゼンタのプリキュアの所へたどり着き、白と青のプリキュアに話しかけた。そして遅れて水色の花のプリキュアとピンクの花のプリキュアが到着した。

「もう、強すぎよ。デザトリアンをたった一人で片付けるなんて」
「けど、それだけ頼りになるんです。ですが少し無理をしています」

水色の花のプリキュアとピンクの花のプリキュアが心配している中、背後からデザトリアンが大量に現れた。

「やばっ!こんなに出てくるなんて」
「油断しすぎです!ですが周りには仲間がいます。何とか切り抜きましょう」

動揺する水色のプリキュアだが、ピンクのプリキュアの言葉で冷静さを取り戻した。

「なんとかやるっしゅ!懸って来なさいデザトリアン」

水色のプリキュアの号令にデザトリアンに挑むプリキュア達

「全く、何で冷静にならないかしら」
「無理もありません。ですが、彼女はこれで良いんですから」
「そうね」

呆れる藤色のプリキュアを金色のプリキュアがフォローをし、そして・・・

プリキュア達の奮戦により怪物たちは倒された。しかし、消耗は大きかった

「きっつ??い」
「もう、疲れた???」
「もう、動けないよ???」

疲れているプリキュアを知り目に突如なぞの声がした。

???「やれやれ、へたれすぎだよ君達」

疲労状態のプリキュアの前に謎の小動物が現れた

「ヌール、貴方の仕業だったの」
ヌール「その通り、この時代のプリキュアの力、見せてもらったよ。けど、もう充分だよ。ここで消えてもらうよ。もう出てきてもいいよ」

小動物の声に現れたのは一人の少女だった

「どうして、彼女が」
ヌール「さあ、君の力でプリキュアを倒して最強になるんだ。そうすれば、この世界は守られる、さあ、やるんだ」

???2「そうはさせない」

謎の声に驚くヌール

ヌール「うわっ!?びっくりしないでよ。君が現れるかと思ったよキュアミネルバ」
ミネルバ「ヌール、貴方達の好きにはさせないわ」

そう言うと、周りにはたくさんのプリキュアがいた。そこには黒い花のプリキュア、緑の衣装を纏った緑の長髪のプリキュア。手にメダルを持つ紅いプリキュア、緑と黄色の衣装を纏ったオッドアイのプリキュア、赤と青の衣装を纏ったオッドアイのプリキュア、橙と紫の衣装を纏ったオッドアイのプリキュア、藍色の衣装に星を模った髪飾りを持つプリキュア、青と紫の軍服風の衣装を纏い、二丁拳銃を持つプリキュア。マントを纏う天使と騎士を模した衣装のプリキュア、結晶の小手を持つ、橙色のワイルドな雰囲気のプリキュア、マゼンタの衣装を纏い、カードを手にしたプリキュア。宇宙の力を宿し、黒を基調とし、銀色の髪のプリキュア。銀色の鎧をまとい、ヘルメットを装着したプリキュア、真紅のドレスを纏い、炎の扇を手にしたプリキュア。乳白色の衣装に鏡を持ったプリキュア。銀色の鎧を装備し、小手をもった金髪のプリキュア。さらに純白のドレスを纏い、シンバルを手にしたプリキュア。青い衣装に右手に長剣をもったプリキュアなどといったプリキュアたちだった。

ヌール「ほう、こんなに仲間がいるなんて驚いたよ。けど、彼女の敵ではないよ」
ミネルバ「彼女?」
ヌール「そう、僕が契約したプリキュアなんだ。僕についてくれば世界は思うがままだよ」

ヌールの言葉に怒りを覚えるミネルバ

ミネルバ「ふざけるな!プリキュアは私利私欲で使うべき物ではない!止めるんだ、お前はそんな奴の好きにしてもいいのか」

ミネルバの言葉を知り目に謎の少女は感情なく言った

???「何でそんな事を言うの?ヌールは私を信じてくれたのよ。邪魔しないでよ」
ミネルバ「くっ、もうあいつの操り人形になってしまったか。仕方ない、攻撃を仕掛けるぞ!全員突撃せよ!」

ミネルバの号令に掛け、攻撃を開始するプリキュア達。それを疲労状態のプリキュアは歯がゆく見ていた。

「私達、何も出来ないの?」
「彼女が私達の敵になるなんて・・・」
「悔しい、何とかならないの・・・」

無力感にひしがれるプリキュア達、そんな状況を戦っているミネルバはある事を言った。

ミネルバ「貴方達、撤退して。ここは私達が何とかするわ」

ミネルバの言葉に反論する黒い衣装のプリキュア

「どうしてなの!なんで私達が撤退しなけれはならないの!?私達は戦えるよ!」
ミネルバ「ダメなんだよ!」
「・・・・・・」
ミネルバ「今の貴方ではヌールはおろか、彼女には勝てないんだ。だから、撤退して」
「でも・・・」
ミネルバ「大丈夫、私にはあれがある。そして、近い未来、貴方達の力を受け継いだプリキュアがきっとあいつを倒してくれるはずだ。だから、今は逃げて。そして貴方達はこれからの時代に必要なんだから」

ミネルバの言葉を聞き、黒い衣装のプリキュアは決意する。

「今は撤退しよう。いつか、ヌールを倒すために」
「わかったわ」
「ここは撤退しよう」

撤退を決意するプリキュア達、その一方で、

ヌール「仲間を撤退するなんて余裕だね。けど、持つのかい」
ミネルバ「いいえ、充分よ。みんな!」
一同「うん」
ミネルバ「私たちの力で世界を守るのよ」

そういうとミネルバ達は光に包まれ、そして

ミネルバ「奇跡の光よ。悪しき者を消し去れ!」
ヌール「こんなのって認めないよーーー!」

ミネルバ達の光によって、ヌールと謎の少女は消滅した。かくしてプリキュアたちによって世界は平和になった。ミネルバを初めとする数多のプリキュアの犠牲によって

しかし、それは戦いの序章に過ぎなかった。そして、舞台は400年後へ

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