小説『ボーッとしていたら、過去に戻ってしまいました。』
作者:氷菓()

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〜ボーッとしていたら初恋の人に出会ってしまいました〜

ハッと私は目を開ける。
そこは私の部屋の天井だった。
起き上がって周囲を見回す。
するとランドセルが置かれていた。
「やっぱ小学生のまんまか...次は3年生か..?」
と思い鏡に映った自分をチラッと見て素通りしようとして、
また私は二度見した。
「えぇぇぇぇええええええええええええええッッ!?」
私の体は前よりは痩せており(太ももは太いまま)、
身長が伸びていた。
よしっよっしゃあああああっ!
そんな感激の中ふと思い出す。もう少しで手が届きそうだったのに...
「次は絶対っ...」
唇をギュッと噛み締め、リビングへと向かった。
するとジャッキー(わからないなら前のページへ)が弱々しく私を見て、
クゥん...と鳴いた。
「ジャッキー・・・・・」
私はジャッキーの頭を何度か撫でてあげる。
いつ、ジャッキーは死んだんだっけ?もう、余命は近いの?
私は二度苦しみを味わうの?ねぇ..ジャッキー・・・・
ジャッキーは゛違うよ゛と言う様に、ワンと弱々しく吠えた。
するともう歳なのにも関わらずジャッキーはぬくっと立ち上がり、
尻尾を元気よく振った。まるで゛大丈夫だよ。心配しないで。まだまだ元気だから゛
そう言ってるようにも私は思えた。

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