小説『うつ病の彼とヤンデレな私。』
作者:どくたけ()

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いざ好きと意識して口に出すと、照れるものだ。

ハルカはそっぽを向いて俯く。

そんなハルカを、トモさんはまた優しく抱きしめた。

「お前かわいいよなー。しぐさとか。」

頭をなでながら言った。

ハルカは真っ赤な顔で首を横に振るだけだった。

そしてトモさんの胸に顔を沈める。

……あーこの腕の中落ち着くんだよなぁ。

暖かくていい香りで。

もうずっとこのままでいいや。

そう思っていると、トモさんが何かを思い出したようだ。

「あ!付き合ったからキスしていいんだよな!?」

「は!?何を!」

トモさんの目は子供のように輝いていた。

もうこれで三回目だが、顔を近づけてくる。

さーて今回はどうしてあげようか……。


































さすがに彼氏に暴力はいけない。

ハルカはスッとトモさんのメガネを外した。

そして耳にかける部分をトモさんの口に刺してあげた。

「……あの、これはどんな嫌がらせですか?」

「キスはまだ早いんですよー。」

えへへと笑うハルカ。

その顔はとてもうれしそうだった。

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