小説『うつ病の彼とヤンデレな私。』
作者:どくたけ()

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「待って!今のナシ!!」

真っ赤な顔でハルカは言った。

言わないつもりだったのに!

「いや、それはもったいない!」

こちらも真っ赤な顔で、しかしうれしそうに言うトモさん。

きよえさんはいつの間にかどこかに消えていた。

まるで「ジャマ者は消えますよ」というかのように。

「違う、別に付き合おうとか、そんな気はないんですよ!うん!」

あああぁぁぁとか奇声を上げながら、ハルカはそう連呼していた。

そのとき、ポンと肩に手が乗っかる。

トモさんの手だった。

「もうお前の気持ちはわかった。

もう一回言うから。

好きです、付き合ってくれませんか?」

もう頭突きもビンタもない。

後ろに引ける状態でもない。

「……はい。あたしもトモさん大好きです。」

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