小説『うつ病の彼とヤンデレな私。』
作者:どくたけ()

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お昼も終わり、授業も終わり、ハルカは帰宅する準備をした。

トモさんは一体何を考えているのだろうか。

まさかキス?

妄想体質のハルカの妄想が始まる。

いや!でもまだ早いよね!?

妄想を打ち切り、頭をブンブンと振った。

[今から行くので、○時くらいに着きます。]

とメールを打って、駅へ向かう。

駅までの道や、駅のホームは同じクラスの人で賑わっていた。

その中で一人、ハルカはみんなから離れるようにしていた。

周りのにぎやかな話し声が自分へ向けられた悪口に聞こえてくる。

……大丈夫。

そう心の中で言い聞かせる。

そしてケータイに届いたメールを見た。

[早くこいよなー]

あたしは一人じゃない。

[何をするんですか?]

トモさんがいるんだから。

[それは秘密だろw]

だから一人じゃない、大丈夫だよ。

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