小説『うつ病の彼とヤンデレな私。』
作者:どくたけ()

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コーヒーをすすりながら、ハルカは今まで疑問に思っていたことを聞いてみた。

「トモさんってお仕事とかしているんですか?」

ハルカの場合、授業中はメールができないが、ほかの時間では基本的に可能だ。

そして、トモさんはだいたいメールを送ると、すぐに返事がくる。

仕事をしているのなら、そんなすぐに返信なんてできるのだろうか。

また、トモさんは毎日ヒマなようで、メールで遊びに誘ってくる。

毎日が休みでヒマな仕事?あるはずがない。

「オレ?仕事していないよ。」

予想はしていたが、やっぱり驚いた。

「じゃあ収入とかは一体……?」

「生活保護と、オレと親父の年金だよ。」

意味がわからない。

生活保護?年金?

どうしてトモさんは若いのに、年金なんて受給しているの?

トモさんは混乱しているハルカをなだめるように頭を撫でた。

そしてゆっくりと口を開いた。

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