小説『うつ病の彼とヤンデレな私。』
作者:どくたけ()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

その後も二人とのメッセは楽しく続いた。

そしてトモさんとのメールももちろん続いている。

「ハルカ、あなた最近ケータイいじってばかりじゃないの?」

夕食のとき、そんなことを母から言われた。

「え?そうかな?」

ハルカは母と目を合わせないよう、ご飯に視線を落としながら言った。

「だって……ほらまたケータイ鳴っているわよ。でも見るのは夕飯のあとにしなさい。」

「はぁい。」

ご飯の途中にケータイを見るのははしたない。

しかし多分これはトモさんからのメールだろう。

早く返信したい気持ちを抑えつつ、ハルカは箸のスピードを早めた。

「……ごちそうさま!」

「あっ!……もう、あんたはケータイ依存症よね。」

食べ終わるや否やケータイに手を伸ばすハルカ。

その様子を呆れた様子で見る母。

もともと高校時代から依存症ですよーと思いながらメールを開いた。

-63-
Copyright ©どくたけ All Rights Reserved 
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える